集英社文庫<br> 誰が星の王子さまを殺したのか?

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集英社文庫
誰が星の王子さまを殺したのか?

  • 著者名:ミシェル・ビュッシ【著】/平岡敦【翻訳】
  • 価格 ¥1,166(本体¥1,060)
  • 集英社(2025/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087607963

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内容説明

「サン=テグジュペリの死の謎を解いてほしい」カメルーン人の億万長者から依頼を受けた飛行機整備士ヌヴァンと見習い探偵アンディは、世界中に散るサン=テグジュペリの熱烈な信奉者で構成されたクラブ612のメンバーを順番に訪ね、意見を聞くことに。だが二人が面会したメンバーは、後に次々と不審な死を遂げて……。永遠の名作に隠された暗号とは? フランス・ミステリー界の巨匠が『星の王子さま』の隠された暗号に挑む珠玉のミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

148
サン=テグジュペリの死は世界文学史上の大きな謎であり、様々な憶測を呼んできた。本作では遺作『星の王子さま』のストーリーと文章がサン=テックス行方不明事件の現実の経緯と照応する解釈と推理がなされ、予想もしなかった結末が提示される。いくらフィクションとはいえこじつけじみており、ほとんどファンタジーに近い展開だ。ミステリを期待して読むと失望するが、むしろ著者による『星の王子さま』解説本と思ったほうがいい。最高の謎に最高の思いがけないドラマをと望んだ結果かもしれないが、さすがにトンデモ本的な考えはやり過ぎと思う。2025/05/06

yukaring

71
『星の王子さま』で有名なサン=テグジュペリ。パイロットとして偵察飛行中に消息を絶ったまま墜落死したと見なされているが真実は未だ不明。ミッシェル・ビュッシがこのサン=テックスの墜落事故と彼が死の前に書き上げた『星の王子さま』から彼の死の謎を解き明かす大胆な試みの本作。飛行機整備士のヌヴァンと探偵見習いのアンディが億万長者の依頼で『星の王子さま』に隠された暗号を解きつつ真相を探っていく。実際の出来事を元に様々な解釈を重ねながら真実に向かっていくストーリーはまるでノンフィクションを読んでいるかのようだった。2025/03/22

なつくさ

41
初読みの作家さん。タイトルに惹かれて。星の王子さまは、サン=テグジュペリの遺書だった?!飛行機整備士のヌヴァンは、見習い探偵のアンディと共に、サン=テグジュペリの死の真相と、星の王子さまを殺害した犯人を追う。題材には心が踊ったけれど、残ったのは心にバラのトゲが刺さったかのようなある問いだった。それは、自分の中の星の王子さまはまだ、生きているのだろうか、ということだった。2025/04/13

tom

22
とても退屈なおしゃべりが続く。それも最後まで。途中まで読んでしまったから、しかたなく最後まで頁をめくったのだけど、この本は、要するに趣味の本。サン・テグジュペリもしくは星の王子様が大好きで、ちゃんと愛読している人たちなら趣味として楽しめるのかも?という感じ。「星の」を一度しか読んでない私は、勝手に楽しんでと言葉を投げるだけで終わった。こういう本を書くことを楽しみ、そしてまた読んで楽しむ人がいるのだと思ったのでした。2025/10/21

きみどり

22
聖書に次ぐ世界的ベスト&ロングセラーである『星の王子様』。戦時中に非業の死を遂げた著者サン=テグジュペリは、本当に戦死なのか? 隠された真相があるのでは? 謎解きに挑むのは、妻を愛する飛行機整備士と、ハリネズミのようにとがった金髪の若き女性探偵。二人は、世界中を旅して真実に迫っていく…。登場人物や舞台装置、細々としたセリフや所作に『星の王子様』オマージュが散りばめられている。ファンによる二次創作とでも言いましょうか…。明かされる真相も、ビュッシの「かくあれかし」という思いが伝わる。2025/06/20

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