内容説明
横須賀、呉、佐世保など軍港、軍都には必ず色街があった。治安維持、兵の衛生管理など軍事上の役割を持ち、地域の財源としても機能していたが、その存在は歴史の陰に押しやられ、当時を知る人々の口も重い。昭和100年、戦後80年を迎えた今、戦争を戦場からではなく、銃後の視点から捉えたノンフィクション。こんな街にこんな過去が…。教科書には載らない生きた歴史。かつて確かに存在した人々の息遣いを、現地を歩き写真に収め、人の話を書き留めた旅の記録。
目次
プロローグ
第一章 横須賀
第二章 大湊
第三章 舞鶴
第四章 知覧・鹿屋
第五章 千歳
第六章 津田沼 中国 ビルマ
第七章 呉 御手洗
第八章 富士山周辺の色街
第九章 北九州 佐世保
エピローグ