- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
夏の集中的な戦争報道は「八月ジャーナリズム」と揶揄される.しかし著者はそれを1年中,20年間行ってきた名物記者.なぜ80年前の戦争についての報道が必要なのか,戦争体験者がいなくなる中でどんな意義があるのか.世界が不安定化する中,戦艦大和,シベリア抑留,硫黄島遺骨収容などを例に改めて戦争報道の意義を伝える.
目次
はじめに──「八月ジャーナリズム」とは何か
第1章 新聞と戦争
第2章 「常夏記者」誕生
第3章 現代史としての「戦争」
第4章 今日の戦争報道
主要参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
29
原爆、終戦の節目に過熱する戦争報道を「八月ジャーナリズム」と言うらしい。本書は、戦闘は終わったが戦争被害・先の戦争の検証という意味での戦争は終わっていないとして、「一年中、八月ジャーナリズム=常夏記者」を自負する栗原記者が、自身の半生と転機になった出来事、信念を語った1冊。新聞メディアは大日本帝国の戦争を防ぐ事が出来なかった。栗原さんの信念は素晴らしいが、今後新しい戦争の芽が出た時、80年前に出来なかったことが新聞を含むジャーナリズムに実際出来るのかどうかは、懐疑的に思う。2025/12/14
かふ
20
日本の戦争が8月15日の終戦記念日で戦争が終わったわけでもなく、シベリア抑留者や空襲のトラウマや遺骨問題など戦後に起きた問題は未解決のまま置き去りにされているという。そうした戦争被害者の証言を集めて本にしている毎日新聞の記者。その取材の仕方とか、そういう話か多い。それは先の戦争で新聞ジャーナリズムが果たせなかったこと、事実を伝えるのではなく、大本営の情報をそのまま流して国民を欺き続けた。戦争の実態を知らない者が多くなっている。それは大本営がいいように戦争を煽っていた社会が来るかもしれない。2025/10/02
門哉 彗遙
6
毎日新聞の栗原俊夫記者による「戦争は絶対に起こさせない」という強い気持ちがこもったブックレットだ。著者は「一年中八月ジャーナリズム=常夏記者」と自称している。そう、新聞やテレビは毎年8月になれば戦争に関する報道が多くされるが、報道されるべきものは8月だけでは足らないということだ。戦闘は80年前に終わったけれど、戦争の被害は終わってはいなく「未完の戦争」が続いていて、決して昔の話ではないと述べられている。2025/08/08
東京には空がないというけれど・・・
5
為政者が戦争を起こし、一般庶民が、そのつけを払わされる。市民による「戦争はこりごりだ」という思いの掘り起こしと記録、報道が、抑止力になる。2025/09/03
Aby
2
「大日本いじめ帝国」を読んで.常夏記者の栗原俊雄さんのスタンスを知る.「戦後80年」なんて言っている場合じゃない.戦争の傷口は,今も開いたままだ.2025/09/24




