内容説明
「わたしの脱獄、舐めんなよっ!」
サイレンが鳴り、監視塔のサーチライトが少女――柳葉蒼音を追う。
ここは上海――とある炒飯の監獄。
衣食住のグレードが炒飯で決定される狂った世界。
解放条件は、一年で千皿の炒飯を積み上げること。
「やってられるか脱獄だっ!!!」
世俗を断つ断獄壁、そびえ立つ豪鋼門、精神をえぐり削る懲罰房。
数々の障壁に立ち向かうのは、純白のコックコートをまとった四人の少女。
【反逆者】蒼音
【熱烈車輪舌】シャルン
【メモ魔のカンフー使い】メイリー
【疾風逃走】ウサギ
最後に降り注ぐのは、千皿の炒飯流星群。
――その果てに、少女たちはどこへ辿り着くのか。
前代未聞の炒飯プリズン・ブレイク、ここに開演。
応募総数1142作品。
斬新かつ奇想天外なストーリーで第19回小学館ライトノベル大賞の頂点に輝いた快作。驚異の新人・えるぼーが贈る人類未体験の炒飯大活劇。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
69
タイトルのインパクトと表紙イラストに釣られ、読んでしまった。監獄同様の上海炒飯大学に放り込まれた柳葉蒼音。解放条件は一年で千皿の炒飯を積み上げること。設定はお馬鹿ながらエンタメの型を押さえたガガガ文庫らしい尖ったライトノベル。脱獄パートは活劇的臨場感あって良いし、異常に気合い入った料理場面に惹き込まれる。ただひたすらに炒飯を作って食べてだが、調理や味の描写のバリエーションが素晴らしく舌舐めずりしてしまう。ちょっとした場面や台詞が終盤のクライマックスになって効いてくる展開が熱い。結末の落とし所も断然、好み。2025/09/05
オセロ
55
自分には合わなかったです。 主人公が創意工夫しながら成長していく姿は逞しいと思うけれど、いろいろとツッコミどころがありすぎる。そもそもこの学校がどれくらいすごいのかも分からなかったりといろいろ説明不足も目につく。そして、1番の問題は最初から最後までストーリーの何を楽しめばいいのか終始分からなかった…。2025/09/08
よっち
25
父親に連れ出されて、だまし討ちのような形で「上海炒飯大学」に放り込まれた高校生・柳葉蒼音。その理不尽に立ち向かう前代未聞の炒飯プリズン・ブレイク。衣食住のグレードが炒飯で決定される狂った世界からの解放条件は、一年で千皿の炒飯を積み上げること。熱いシャルン、メモ魔のメイリー、気弱なウサギと班を組むものの、あまりにも不味い炒飯しか作れず最下層からスタートになった蒼音。しかし脱獄は上手く行かず、心を入れ替えて仲間から教えてもらい上を目指す中で育まれる絆があって、ライバルたちに挑む熱い展開はなかなか良かったです。2025/08/21
Porco
24
月に行くにはイーロン・マスクなど不要、たった一皿の炒飯さえあれば人は宇宙にも行ける。タイトルにもある「大脱出」という主題は中盤から薄くなるものの、至高の炒飯目指して手段を選ばず最底辺から高みを目指して駆けあがっていく、これはこれはこれで非常にアガる展開だが、タイトルに偽り有りだよなと思ったら最後の最後に…個人的にはかなりの当たり。「炒飯一本で書き切ってやる」という作者の意気込みを感じる、力の入った炒飯に関する描写と表現力を維持したままクライマックスまで綺麗に突き抜けていった。2026/03/14
Dash-Checker
23
読んだあとで炒飯が食べたくなった時点でもう勝利。いい意味での熱血小説なので令和でウケて欲しい。入門で悪戦苦闘→修行→最終決戦だが、尺の都合か修行編が順風すぎた感もあり。主人公が炒飯大学に送り込まれた理由が弱いが、ケチをつけるのはそのくらい。たいへんに面白く、続編を期待する。 2025/08/27
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