オニヤンマ空へ

著者名：最上一平/市居みか

岩崎書店（2025/07発売）

• ISBN：9784265034765

内容説明

妹の墓参りの帰りにとってきたヤゴが、羽化した。そのオニヤンマに生後７日で亡くなった妹の生命を重ねる少年の心を描いた物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[mug]

お墓参りの帰りに遊んだ小川から持って帰ってきたヤゴ。大事に育てたヤゴがオニヤンマになり、たけるには“生まれたばかり”で亡くなった妹と重なって見えてきた。お父さんお母さんには内緒で、たった一人でオニヤンマを小川へと返しにいく。オニヤンマへかける言葉、夕立から守る姿はお兄ちゃんそのもの。胸が温まり、でもキュッと切なくなるお話だった。

2021/07/26

[たーちゃん]

ヤゴから羽化したオニヤンマをしっかりと守りながら一人で産まれた場所に返した男の子。偉いよ。息子も虫採りに行くと、空の高くを飛んでるトンボを一生懸命採ろうとしています。

2021/07/17

[魚京童！]

羽がボロボロになるのに。

2020/07/07

[はる]

1週間しか生きられなかった妹と、ヤゴから育てたオニヤンマを重ねるたける。「1週間の命なら、セミでは？」と、無粋な考えが頭に浮かんでしまった(ゴメンナサイ💦)　オニヤンマを見つけたところに返しに行くのが、とても良かったです！ちょっとせつなくて、素敵なお話でした。

2025/11/27

[こどもふみちゃん]

思わず、期待以上の本でした。生後7日で死んだ妹のお墓参りをしたときにみつけたヤゴ。羽化したオニヤンマ。みつけた所へ帰してやろうと、独りで迷いながら元の場所へ帰しに行く一人の少年が少し成長する夏らしいお話。この季節にピッタリ。4・5・6・7・8・9歳向け。

2012/07/26