内容説明
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、すでに3年以上続く戦争となった。2025年1月に誕生したアメリカのドナルド・トランプ政権は停戦へ向けた交渉を進めるが、その先行きは依然として不透明である。なぜロシアはウクライナに侵攻したのか? なぜ国際社会は、戦争を防ぐことができなかったのか? この戦争の本質を理解するには、ロシアが置かれている軍事的・経済的な状況だけではなく、多くのロシア人がもつ宗教観・民族観、さらには「グローバルサウスの台頭」や「パクス・アメリカーナの終焉」の影響を知る必要がある。ロシア研究の第一人者が、ウクライナ戦争後の世界秩序のゆくえと、新たな「文明の衝突」の核心に迫る。
目次
序章 終わりが見えてきたウクライナ戦争
第一章 ウクライナ戦争はなぜ起きたのか?
第二章 ウクライナから見た戦争
第三章 ロシアの論理
第四章 冷戦終結再考
第五章 分裂する文明・ウクライナ戦争への展望
第六章 グローバルサウスの台頭とパクス・アメリカーナの終焉
第七章 トランプ停戦から新世界へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっとちゃん
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ウクライナ戦争はなぜ起きたかが良くわかりました。ウクライナ国内の問題、宗教対立、言語の違い、複雑な歴史的背景など。ロシアから見たウクライナ問題、NATO拡大への危機感。そして、一番の問題はアメリカのネオコン系勢力によるウクライナ介入でした。私たち人類に、繰り返される不幸な争いを終わらせる智恵があるのでしょうか?長崎平和祈念式典の鐘の音を聴きながらの思いです。2025/08/09
ゼロ投資大学
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ウクライナ戦争が始まってすでに3年以上が経過した。ロシアの電撃的侵攻によって、ウクライナが制圧されるかに思われたが、小康状態を保っている。ロシアは支配した地域を法的・実質的に自国に組み入れる措置を進めており、ウクライナが占領された地域を取り戻すことは容易ではない。2025/07/30
takao
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ふむ2025/07/20