新潮文庫nex<br> 蜘蛛屋敷の殺人(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
蜘蛛屋敷の殺人(新潮文庫nex)

  • 著者名:大神晃【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2025/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101803111

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内容説明

寒い正月のことだった。恋人の現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華(みかがみひょうか)とともに飛騨の山奥“蜘蛛(くも)屋敷”を訪れた僕は、迷宮入りした女当主密室殺人事件の謎を調査する。高額賞金に釣られて現れた怪しい便利屋・樋山(ひやま)さんと氷華の火花散らす超絶推理合戦。二人の名探偵が辿り着いたのは、哀しきひとつの真実だった。雪が降るたび思い出す、あの美しい名探偵を。元カノ実家訪問系トラベルミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちゃん

38
大学生の古賀鳴海が探偵の樋山と雪の山中で走馬灯のように思い出すのは、元カノの「現役女子大生イタコ探偵」の水鏡氷華の実家を訪れた時のことだった…。/いつの間にか「元カノ実家訪問系トラベルミステリ」シリーズになっていて、さすが超イケメンの古賀ならではという感じ。今回お邪魔する元カノの実家は飛騨高山の野麦山荘。その近くにある「蜘蛛屋敷」で20年前に起きた殺人事件の謎を解くことに。水鏡と樋山の推理バトルが延々と続き、人によってはクドいかもしれないけれど、私はこれがなかなか楽しかった。次の元カノの実家訪問も楽しみ!2025/09/24

さとか

29
20年前に起きた殺人事件を名探偵2人がひたすら推理し合う。被害者はかつて劣悪な条件で女工を集めて製糸工場を経営していた一族の末裔だった。しかも、人の弱みに敏感で、スキャンダルと引き換えに3人の若者を従属させていた。ともなれば、多くの人に恨まれるのは当然。絶対不可能に思える密室破りを、あの手この手で推理する名探偵たち。一つの殺人事件を掘り下げて可能性を探るのがテーマなので、途中は少し飽きてしまったがなんとか最後まで読み切れた。どんでん返しは良かったけど、正直エピローグの二重のどんでん返しはいらなかったかも。2025/09/17

よっち

18
恋人の現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華と飛驒の山奥にある蜘蛛屋敷を訪れた古賀鳴海。迷宮入りした女当主密室殺人事件の謎を調査する第2弾。高額賞金に釣られて現れた怪しい便利屋・樋山と氷華の火花散らす超絶推理合戦。2人の名探偵が辿り着いた哀しきひとつの真実。今回はヤンデレヒロインから一転、現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華という強烈なキャラクターが登場して、テンポ良く過去の事件を掘り下げながら、登場人物の背景や関係性も丁寧に描かれていて、密室殺人に対して多角的なアプローチを繰り広げていく様子はなかなか圧巻でした。2025/09/24

KDS

9
今回の鳴海の彼女は、現役女子大生探偵の水鏡氷華。二十年前に迷宮入りとなった密室殺人事件の謎を解くため、二人は飛騨の山奥にある「蜘蛛屋敷」を訪れる。当時現場に居合わせた者たちが集められ事件の再調査が始まった。そこへ高額賞金につられた「なんでも屋」の樋山も加わり、名探偵VS名探偵の推理合戦が幕をおろす。あらゆる可能性を推理しながら矛盾点を指摘し排除していくという手法がとられるが、どう考えても現場にいた者には犯行は不可能というより他ない。いったい誰が犯人なのか?ラストのどんでん返しに驚愕!前作よりさらに面白い!2025/09/06

No-Taka

8
「元カノ実家訪問系トラベルミステリー」という、聞いたことないしこの先他で聞くことも無いだろうなという分類が強すぎる一作。前作のスーパーヤンデレに比べると今回のヒロインはややマトモ……かなと思わせておいて、思わぬところで「現役女子大生イタコ探偵」の肩書きが見えない角度から殴ってくるのすげぇいい。中盤やや中弛み感はあったものの、終盤に向けての畳みかけも◯。総じて前作より二割増しで楽しめた。探偵とワトソン役の背景設定が上手で、この先も様々な元カノ実家訪問を展開できる素地があるだけに、長期シリーズ化を期待したい。2025/09/22

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