内容説明
寒い正月のことだった。恋人の現役女子大生イタコ探偵・水鏡氷華(みかがみひょうか)とともに飛騨の山奥“蜘蛛(くも)屋敷”を訪れた僕は、迷宮入りした女当主密室殺人事件の謎を調査する。高額賞金に釣られて現れた怪しい便利屋・樋山(ひやま)さんと氷華の火花散らす超絶推理合戦。二人の名探偵が辿り着いたのは、哀しきひとつの真実だった。雪が降るたび思い出す、あの美しい名探偵を。元カノ実家訪問系トラベルミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
495
続編出ていたことに遅ればせながら気づいた。『天狗屋敷の殺人』の殺人が割と好みであったものの、若干拙さを感じる部分が、文章にもトリックにもあった。今作はその辺りがこなれてきた印象。元カノと思い出回想をシリーズの縛りに持ってきて、ワトスン役が残念イケメンという設定が個人的にはツボ。その点、彼女役のインパクトでは前作に軍配があがり、古賀の女難っぷりももう少し追加してほしい要素である。多重解決のクォリティはまずまずのレベルというか、まあこんなもの。しかし、ラストへの持っていき方が前作より格段に良くなっている。2025/10/17
yukaring
70
前作より断然面白い。鳴海くん&樋山さんの元カノ実家訪問系ミステリ。今回訪ねるのは飛騨の山奥にある蜘蛛屋敷。この屋敷で過去に起こった密室殺人の謎を解いてほしいと当主から2人の探偵に依頼が入る。現役女子大生イタコ探偵の水鏡氷華と怪しい便利屋の樋山忍、果たしてどちらに軍配が上がるのか?20年前の事件当時とまったく同じ状況に整えられた屋敷の中と滞在する人々。まっさらな雪とパスコードに守られた密室、ちらつく恐喝者の影。2人の探偵が繰り広げる多重推理バトルから迎える驚きの結末。少ししんみりさせられるラストも良かった。2025/10/22
雪紫
55
鳴海くん、何気にカスやね。前作の図解図欲しいー!な派手なトリックから今作は多重推理の堅実さに・・・いや、変なトリックもあるけど(でも2番目の推理が良かった)。謎解きもかなり驚けたし・・・元カノってことは「七人ミサキ連続殺人事件」が紹介される時は・・・元カノになってから?2026/01/03
さっちゃん
50
大学生の古賀鳴海が探偵の樋山と雪の山中で走馬灯のように思い出すのは、元カノの「現役女子大生イタコ探偵」の水鏡氷華の実家を訪れた時のことだった…。/いつの間にか「元カノ実家訪問系トラベルミステリ」シリーズになっていて、さすが超イケメンの古賀ならではという感じ。今回お邪魔する元カノの実家は飛騨高山の野麦山荘。その近くにある「蜘蛛屋敷」で20年前に起きた殺人事件の謎を解くことに。水鏡と樋山の推理バトルが延々と続き、人によってはクドいかもしれないけれど、私はこれがなかなか楽しかった。次の元カノの実家訪問も楽しみ!2025/09/24
ドアラ竜の壁
32
元カノ実家訪問系トラベルミステリ第二弾。二十年前、飛騨の山奥の蜘蛛屋敷で起きた女当主密室殺人事件。迷宮入りした謎の推理検討会が開催される。便利屋・樋山とイタコ探偵・水鏡氷華の推理合戦。結末は切ない。2026/04/25




