内容説明
戦前の左翼活動を経て、漫才作者に転進、「萬歳」から「漫才」に昇華させ、後進の育成にもあたった「上方漫才の父」の生涯を長女が活写する決定版評伝。新資料発見により戦時下や終戦後の活動が明らかとなった。
第一章 笑いのある日常
第二章 左翼活動
第三章「脱萬歳」から「新漫才」へ
第四章 笑いの試行錯誤
第五章 戦時下の漫才
第六章 京都時代の仕事
第七章 宝塚新芸座時代
第八章 漫才作家養成
第九章 ライフワーク時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
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ふむ2025/05/20
猿田康二
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本書は漫才の発展に心血を注いだ一人の漢の人生を彼の娘が綴った渾身の一作である。秋田實が自伝では書けなかった小説と漫才作家との間で揺れ動く心情を娘だからこそ書ける内容も綴られている。特に私が印象に残った内容は、秋田の「笑い」にかける「想い」である。「笑い」は、多くの人を健康にし幸福にさせる力を持っている。その信念があるからこそ、小説家の道を捨て一漫才作家として漫才の地位向上のためおのれの才能を振り絞ったに違いない。彼のライフワークである「ユーモア辞典」10巻の執筆が3巻で絶筆となったのが残念でならない。2019/11/30
wang
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戦前戦後に主に漫才作家として日本のお笑い文化を創るにあっって重要な役割を果たした秋田実。実娘が、残された書籍、原稿、メモ、ノートなどから彼の作家人生を再構築。彼の人生はほぼ漫才創生期の歴史と重なる。晩年は漫才師の育成やお笑い理論の普及などにも携わっており、本書からも秋田のお笑いの考え方の一端がうかがえる。2019/01/28
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