内容説明
平均的な身長体重。勉強も運動もすべてが普通。
何の取り柄もないぼくはある日、人の心を読める力に気がついた。
おかげで口の悪い店長の下でも難なくアルバイトを続けているけれど、
新人の常盤さんだけは心を開いてくれなくて……。
他者の心に寄り添うひたむきな姿をだれもが応援したくなる、究極に優しい物語。
***書店員さんから絶賛の声があふれた傑作***
ロングセラー『幸福な食卓』、
本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』、
映画化『夜明けのすべて』、
日本中の読者から愛される感動作の数々を紡ぐ著者による、優しいエールの物語。
【オムライス店NONNAのメンバー】
梨木匠(19)平凡なことが悩みの大学生。珍しくこの店で長続きしているバイト。
常盤冬香(21)看護学校2年生。なかなか心を開いてくれない。
大竹さん(39)口も態度も悪い困った店長。実は世話好き……?
オムライス店NONNAのその後を描いたアフターデイズ2編を収録!
目次
掬えば手には
アフターデイズ Chapter 1
アフターデイズ Chapter 2
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
74
瀬尾さんの作品はどれも心にしみるすてきなものですが、「夜明けの⋯」「その扉を⋯」は、加えて登場する人々の考え方や生き方がとても好きでした。この作品で、その『好き』がますます強くなりました。はじめのうちはドラえもんTシャツくらいの温かさを楽しんでいたのですが、バイトを始めてから、店長とのやりとりやバイト仲間への思いに笑いと切なさが入り混じって、本が閉じられなくなってしまいました。人の気持ちが読める力より、その人のために自分に何ができるか考え行動する力の方がずっとずっとすごい。店長もきっとそう思ってますよね。2025/11/16
エドワード
68
平凡な大学生・梨木匠は「他人の心がわかる」特殊能力がある、と信じている。中学高校の時、様子がおかしい生徒を機転をきかせて救ったからだ。これは特殊能力かな。メインはそれからだ。匠がバイトをするのは口の悪い店長・大竹のオムレツ店。常盤冬香という女性がバイトに加わるが、彼女は心を開かない。代わりに少女の声が聞こえる。冬香の心を開こうとする匠は大竹の誕生会を企画する。冬香、匠、大竹の心が、徐々に変化する過程が面白い。冬香の意外な秘密。看護関係のバイトへ変わる冬香の送別会のなんと優しいこと。人は変われるものだね。2025/09/12
たるき( ´ ▽ ` )ノ
57
瀬尾まいこさんの作品は日だまりのようにあたたかい。私も自分にできることをやっていこう。ごちゃごちゃ考えずに、踏み出してみよう。今日このタイミングで読むことができた、という事に深い意味がある気がする。アフターデイズが最高すぎた!2025/12/20
D
57
心が読めるという大学生の物語。やはり瀬尾まいこ先生の世界が大好きです。優しくて、温かい。意外なところがつながったりして、本当に面白かった。2025/08/22
みんとあめ
47
勉強も運動も平均値の梨木匠。何の取り柄もない彼が人の心を読める力に気づく。ナンバーワン、オンリーワンもすごい。目立つし、わかりやすいけれど、梨木くんの人に寄り添う力、相手を思っての行動は簡単にできるものではない。彼の行動で、前を向いて踏み出した人がいたり、面倒な人の心根が聞こえてきて、相手の良い所が見えてきたりする。分断ではなく、思いやりの連鎖を生み出す。こんな世の中なら生きやすいだろうと思う。大事なことを思い出させてもらえる温かくて優しい物語。アフターデイズも最高だった。2025/12/11




