岩波現代文庫<br> ヒバクシャの心の傷を追って

個数:1
紙書籍版価格
¥1,243
  • 電子書籍
  • Reader

岩波現代文庫
ヒバクシャの心の傷を追って

  • 著者名:中澤正夫【著】
  • 価格 ¥1,243(本体¥1,130)
  • 岩波書店(2025/08発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784006033552

ファイル: /

内容説明

被爆による「体の障害」に比べて圧倒的に報告の少ない「心の傷」――癒えることのない傷は,一生放射能の恐怖に追いかけられるために生じる,きわめて重篤で特殊なPTSDだ.診察室の内外で,被爆者に長年向き合ってきた精神科医だからこそ発表できた数々の証言を紹介.これらを冷徹な目で分析した他にない労作.解説=栗原淑江.

目次

はじめに
第1章 ヒロシマへの旅
第2章 見ても見えない──記憶の障害から「心の傷」を探る
第3章 「見捨て体験」とその記憶の再現──自責感の発生
〔コラム1〕「水、水……」
第4章 見ても感じない──広範におきた感情麻痺の自己査定
〔コラム2〕五感と障害
第5章 いまなお続く、連れ戻らされ体験
〔コラム3〕PTSD
第6章 「心の被害」もあの日がスタート──さらに加わる心の傷
〔コラム4〕日本被団協
第7章 被爆二世──体験伝達をめぐる微妙な親子関係
〔コラム5〕遺伝子の問題
第8章 生き残ったことの意味を求めて──被爆者たちの老い
第9章 改めて心の被害とは
第10章 旅のおわりは、旅のはじまり?
おわりに
岩波現代文庫版のためのあとがき
解説 「ヒバクシャの心の傷」をめぐって(栗原淑江)
被爆者の「心の被害研究」歴史と解説

最近チェックした商品