内容説明
江戸時代とはいったいどういう時代か。徳川政権の歩みを、図やイラストを使いながらわかりやすく、同時代の世界情勢も含めていねいに描く。コラム「そのころ、世界では?」も役に立つ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
b☆h
37
学生時代、最も苦手だった科目、歴史。その苦手意識と歴史の内容がほとんど頭に入ってないこともあって、時代小説にほとんど手を出せずにいる現状。それでも、人情を軸とした時代小説に触れることが時々あって、もう少し理解したいと手に取った一冊。学生の頃は、〝何でこんな似た名前ばっかり…〟と苦々しく思っていたが、今改めて見ると時代を象徴するような漢字(家格を重視するから家とか)が多いことに気づく。起こった出来事だけじゃなく、背景も知ることでストーリーになるのも合ってたようで、興味深く読めた。これをとっかかりにしたい。2022/06/29
マイアミ
8
★★★ 普通の歴史書でした。受験で日本史を受ける学生なら多少参考になるかもしれません。受験しない一般人からするとウーム、物足りなさを感じてしまった。ただ昨今の研究で代々の将軍たちの評価が見直されているのは興味を持てた。研究者といえどもバイアスは避けられず、小説やドラマの影響を受けているといことなのか? まあ坂本龍馬が司馬遼太郎大先生のおかけで過大評価されているのは間違いないが。2022/10/01
Misae
5
江戸時代を一冊で。図書館のYAコーナーにあったので、小中学生向けなのでしょう。わかりやすい文章でまとめてあって読みやすかった。読み物としてふむふむって読んで理解はできるけど、覚えるのはまた別なので無理。 やっぱり幕末になると解像度が高くなって、前半と密度が違うように感じた。まぁ今に近い分、色々細かいんだろうな。 「そのころ世界では?」と、その時世界で何が起きていたかがちょこちょこ乗っているので、世界での出来事と照らし合わせながら読める。ただ、自分が世界史に詳しくないため、それがあまり意味を持たなくて残念。2024/08/28
みさと
5
ところどころに「そのころ、世界では?」という記事をはさみながら世界史の中における日本史という編集で、戦国争乱の中の家康による江戸幕府開府から、慶喜による大政奉還、戊辰戦争による幕府滅亡までを一気に語る。かつて考えられていた「江戸時代=遅れた抑圧的・差別的社会」に対して「明治時代=進んだ近代社会」という構図は取らない。むしろ江戸時代こそ上層階級から庶民に至るまで広く学問が行き渡った「日本型文明」発展の基礎を固めた時代だと説く。15人の将軍と重臣たちの活躍とその時代の特徴を一言で説明する、授業のネタ本的内容。2022/02/24
すうさん
4
「戦国時代」「幕末」に続き大石学の一冊でわかるシリーズ完読。最近は井沢元彦の逆説シリーズで通史を読み続けているので、時代全般(通史)を読むと時代の細部の話を読んだときにとても理解が進む。250年もある凸凹しながらも安定した時代が続いた江戸時代だからこそ、「勤勉」「和の精神」「礼儀規律」の日本人の特徴が表れ、逆に「主体性のなさ」「前例主義」「男女の格差」も露呈した。ある意味公家や大名だけの時代から平民の特徴もより鮮明になり、文化や風習などが社会に根付いてきた。つまり「日本的な価値観」が明確になったのだ。2023/10/15
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