内容説明
バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。
上品で美しい母。仕事人間の父。自由に生きる妹。
ごく普通の家族だと思っていた。
だが、妻が妊娠して生まれてくる子が「男の子」だとわかった途端、母が豹変した。
記憶の彼方にしまい込んでいたあの日、一体何が起きたのか――。
身も心も震える、圧巻の家族小説。〈解説〉藤田香織
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
36
美しい母、仕事熱心な父、自由な妹、新進気鋭の建築家で優しい英樹。人も羨むような家族にこそ潜む悲劇。読んでいてちょっとした疲れてしまうような展開。それでも読むのを辞められなかった。2025/10/23
Satoshi
15
毒親に育てられた理想の母親が孫に執着する物語。序盤はホラーかな?と思いながら読み進めたが、母親の過去、次男の事故死の真相、両親の馴れ初めが語られるとストーリーに重みが増す。親の呪縛は子に引き継がれ、親が死んでも逃れられない。ラストは若干の希望があったが、主人公にそこまでの落ち度があったのか。2026/02/16
kumako
11
登場人物、女性陣は狂っていて男性陣は自分のことしか見えていない。恭子とその母の生い立ちはトラウマを抱えるには充分ではあるが、大人になったら周りの人達も完璧な人間ではないと見えてくるので、諦めや赦しが効きそうだけども、そうなったら面白い物語にはならないよね、と少し冷めた気分も持ちながら読みました。ドロドロのストーリーは楽しめたけど、恭子みたいに美しく豊かで薔薇の先生と敬われるおばあちゃんになりたいわねぇ、とズレた感想を持ちました。2026/03/11
JKD
11
可憐な狂気、恐ろしく優雅な修羅場の雰囲気は終始ヒヤヒヤする。完璧な母親という定義は曖昧だが、何をしても承認を得られないまま少女時代を過ごした恭子が抱く母親像は本当に完璧だったのか。モヤモヤしたまま物語が終わる。2025/11/18
ごへいもち
11
爽やかさはこれっぽっちもないけれど一気読み2025/10/12
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