角川文庫 東大に名探偵はいない

著者名：市川憂人【著者】/伊与原新【著者】/新川帆立【著者】/辻堂ゆめ【著者】/結城真一郎【著者】/浅野皓生【著者】

KADOKAWA（2025/07発売）

• ISBN：9784041164952

内容説明

憧憬、嫉妬、期待、失望……あらゆる感情が渦巻く「東大」と いう場所。
憧れの従姉の痕跡を追う新入生。地震研に突然届いた、地震の発生を的中させる予知はがき。
五月祭の準備中にクラスメートの熱烈な初恋を一瞬で冷めさせた「片面」という言葉の意味。
完璧な妻が新居選びで「東大が見えるところ」を条件にした理由。
大学内で起きた奇妙な盗難事件から、法律で裁けない罪まで。
東大出身の6人の推理作家たちがそれぞれの視点で謎を紡ぐ、濃厚で多彩なのミステリアンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

このような本が売れるのですかね。まあ私も購入したのですが。東大を卒業した6人によるミステリーアンソロジーです。この中で読んだことのある作家は結城真一郎さんだけです。市川さんと伊与原さんは理系卒業ですが、そのほかの4人はすべて法学部卒業だそうです。文学部だと思いきや皆さんすごいですね。弁護士の方もいらっしゃるのですね。東京大学のキャンパスを舞台にしているようで、内容も様々ですが結城さんの「いちおう東大です」が印象に残りました。

2025/12/08

[オーウェン]

東大出身の作家6人によるミステリもの。 基本短編なのでそこまで凝ったミステリはないが、タイトルからしてぶっ飛んでいる「東大生のウンコを見たいか？」 これだけウンコを連呼するミステリも珍しい（笑） かと思えばイヤミスっぽい「いちおう東大です」 中でも最後の「テミスの逡巡」。 現役東大生がOBにインタビューするという展開。 弁護士から医師へと転身した伊田。 何故の理由から、法律の抜け穴や、取材をするという心構えなど多くの矛盾を突いてくるやりとり。 この作品だけ作者がまだ現役の東大生ということだが、今後に期待。

2025/10/04

[よっち]

東大卒＆東大生作家・市川憂人、伊与原新、新川帆立、辻堂ゆめ、結城真一郎、浅野皓生の各氏による東大ミステリアンソロジー。憧れの従姉の痕跡を探すために加入した文芸サークル、地震研に突然届いた1枚のはがき、ミステリ作家・帆立が親友と挑む農学部で起きた盗難事件、熱烈な恋を一瞬にして冷めさせた「片面」の意味、美しく完璧な妻が提示した新居の条件、卒業生の医師を取材した学生メディアに届いた告発状。新川帆立さんの話が強烈なインパクトでしたけど、東大生ならではの苦悩や東大あるあるなども描かれていてなかなか興味深かったです。

2025/07/28

[まいさん]

東大出身の作家6人によるミステリアンソロジー。東大出身の作家さんって結構いるんだ～。“東大生ならでは”や“東大あるある”なども描かれている。それぞれ違って面白かった。それにしても、本人が登場する新川帆立さんのはインパクトあり過ぎで・・・

2025/08/24

[バナナカプチーノ]

東大出身の作家さんによるアンソロジー。随所に散りばめられた東大ならではのワード(知らんけど)が読んでて楽しかったです。どのお話もそこそこ良かった。それにしても豪華な作家陣！気軽に読めておすすめです。

2025/08/24