内容説明
秀逸な言葉選びや想像を覆すオチ、ハッと気づかされたりクスっと笑えたりする仕掛けやひねりのきいたタイトルで読者を魅了する、暇十朗の140字小説がついに書籍化。
Xの投稿と同様に、読者の考察欲や想像力を掻き立てる作品をラインナップ。
「がさつる」「夫限定ボイス」「最近はちょっと多めに貸す彼女」「小人でもありません」「迫る危険」「過失割合」「職業病の自白」「おもしれーとかつまらないとか」「ワルの小洒落た言い回し研修」「危機はこれから」「話すと長くなります」「そして始まるダンスタイム」など反響が大きかった人気作のほか、5000字程度の掌編を含む書き下ろし90篇以上を加え全141篇を収録。
挿絵と装画はイラストレーター・わたぬきけいが担当。シンプルながらも独創的なイラストで物語の深みへと誘う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鳩羽
5
140字内で書かれた小説集。ツイッターで流れてきたのをたまに読んでて、ショートショートのようなオチの面白さだけでなく、今の日本だから通じる同時代のネタ感や、イマイチすっきりしない読後はなぜなのかと考察めいたことを考えてしまう接続性が、いいバランスとなっていて飽きさせずに活字を読む楽しみを与えてくれる一冊。ゆるい線のイラストと、末尾のタイトルが、140字をきりっとラッピングしてくれる。2025/09/30
ebi kan
3
140字という短い文章でストーリーを展開させるのは簡単そうで難しい。ここまで読者を魅了出来るのは紛れもなく才能だと思う。気軽にさらっと読めるので読書を始めるきっかけになる一冊だと思います。言葉たちが小さな世界で物語になっていくのをご堪能ください2025/09/15
ニートー
1
140字小説をまとめた本とのことで、大変読みやすく面白かったです。 豊かな発想に目が丸くなり、気付けば微笑んでいることも多い一冊。 掌編もよかったが、この作者様の長編も読んでみたい。2025/08/05
如月魅冬
0
意外なオチ系の140字小説と短編が面白かったです。2025/09/07