内容説明
戦前、東京の裕福な家庭に生を受けてから、子供時代の悲惨な戦争体験を経て、その後ロンドン、東京、ニューヨークの前衛芸術シーンに躍り出たオノ・ヨーコの旅路を追い、芸術、音楽、フェミニズムや社会運動における先駆的な活動を深掘りする。
ロックンロール史上もっとも偉大なバンドを解散させたという、およそ考えうる史上最悪の文化犯罪の犯人として誹謗中傷を受け、類を見ないほど容赦ない苛烈な集中砲火を浴びせられたヨーコがどのように生き抜いてきたのかを描く。
これまで正確に伝えられることのなかった一人の女性の物語――心を打ち、社会を前進させる力を秘め、しかもまるで小説のように面白い物語である。本書によって、オノ・ヨーコは正しく評価されるだけでなく、アイコンとしての地位を確立することになるだろう。
誰でも彼女の名前は知っているが、彼女の作品のことは誰も知らない
ジョン・レノンはかつて、オノ・ヨーコを世界でもっとも有名な無名アーティストと評し、「誰でも彼女の名前は知っているが、彼女の作品のことは誰も知らない」と述べている。オノ・ヨーコはこれまでジョン・レノンとの関係性においてのみ注目されてきた。長年にわたってデフォルメされた奇人変人という扱いで、男を惑わせる謎の女、人心を操る詐欺師、ギャーギャーわめくだけの偽者などと悪者扱いされることもしばしば。
ジョン・レノンとビートルズの物語は偉大な伝説となったが、その中にヨーコの姿はない。ビートルズという偉大なバンドの陰で日が当たらず、その上女性差別と人種差別によって片隅に追いやられたからだ。
この状況を覆すべく、本書は決定版の伝記としてオノ・ヨーコの人生に光を当てる。主役はあくまでオノ・ヨーコ。ジョン・レノン抜きでも波乱万丈の人生なのだ 。
壮絶な差別にあいながら、それでも立ち上がる
多くの人にとってヨーコは男を惑わせる謎の女、人心を操る詐欺師、ジョン・レノンを言いなりにして史上もっとも偉大なバンドを解散させた毒婦だった。容姿のこと、作品のこと。絶え間ない人種差別的な発言や女性差別的な発言を投げつけられ、忌み嫌われた。
しかしジョンと出会ったとき、彼女はすでに実験音楽の最先端にいて新しい音楽を生み出していた。美しい妙なる調べと、そして戦争と非道を断罪する強烈な歌を歌う。
ヨーコにとって世界は混沌としておそろしいものだった。それでも彼女は言う。「人の苦しみは普遍的だが、人は立ち直ることができる」と。
目次
■内容
プロローグ《カット・ピース》
イントロダクション大海の子
第一部上には空しかない(アバヴ・アス・オンリー・スカイ)
第二部ヨーコとジョンのバラード
第三部ヨーコだけで
エピローグ森羅万象が未完である
感想・レビュー
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