メディアワークス文庫<br> きみが死んだ八月のこと

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メディアワークス文庫
きみが死んだ八月のこと

  • 著者名:野宮有【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • KADOKAWA(2025/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049164985

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内容説明

大学生の春木初は、失踪した恋人・有森夏希の訃報を知る。突然のことに整理がつかないまま、初は東京を飛び出し彼女の遺影と対面。しかし、そこに写っていたのは恋人とは全くの別人だった――。
 自分は彼女のことを何も知らなかった……。打ちひしがれる初に、夏希の親友を名乗る忽那冬佳は冷酷に告げる。
「あなたの恋人は今も生きています。本物の夏希から全てを奪って」
 彼女の正体は? あの愛は本物だった? 二人は真相を探す旅に出る――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ほたる

10
彼女にフラれ不思議なお姉さんと意気投合。しかし彼女は姿を消した。彼女自身が隠していたことを追いかけていくことを主軸に物語は進み、そのうち色々な人物の心情の描写がなされていく。諦めのようなものを感じていたところから前を向くのはきっかけが必要だなと。2025/08/15

栗山いなり

9
大学生の春木初が失踪した恋人の真相を追う物語。素直に結構やるじゃんって思った作品。ダークでヘビーな世界観と展開の中で確かな希望を見出せる物語であるのと同時に恋だけじゃなく友情の物語でもあったのが好印象2025/08/24

椎名

7
失踪した彼女の行方を追ううちに、知っていたと思っていたはずの彼女の名前も経歴も全てが偽りであったことがわかっていく。同じ名前、聞いた通りの経歴を持つ人物の遺影は全くの別人だったが、それがいなくなった彼女を追う唯一の手掛かりとなり……と非常にわくわくさせられるあらすじ。どこからが嘘でどこからが本当だったのか、その真意が明かされたところで結局は自分が何を信じたいかという意思の問題だと感じる。想像の範囲におさまってしまったこともあり小綺麗に纏まっているという印象は拭えないが、フックは強く完成度は高い。2025/08/06

冬野

6
作者さん三作目。瀬戸内の美しい風景を背景にした青春ロマンス・ミステリ。失恋直後の初と運命的に出会った女性・夏希は名前も何もかも別人だった。彼女は何者で、何を目的に自らを偽ったのか?語り手と時系列が入れ替わりながら話が展開するうちに、夏希の印象はどんどん変化していく。扱っている題材が重めなので中盤まで不穏な雰囲気が漂うが、明るさが見える結末で良かった。人間の多面性を描くのが巧い作家さんだと思う。個人的に恋愛中の若者のドライブ感のある心情描写が印象的だった。派手なギミックはないがしみじみと良い作品。星:4/52025/08/28

Hanna

5
失踪した恋人の死。それだけで大きな出来事なのだけど、問題は遺影になって現れた恋人が別人だったこと。亡くなった恋人の周辺人物をそれぞれにあたっていって、ミステリなんだけど、悲しいだけで終わらない終わり方で良かった。2025/10/21

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