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内容説明
テクノロジーの進展により情報ネットワーク化された市場社会の「価値創造」機能とはいかなるものか、そしてその核心はどこにあるのか。経済思想史や現代の情報ネットワークの動態を丹念に検証し、市場それ自体が価値を生成し、創造していく理路を追究する。
目次
序章 「価値」をめぐる問い
第1章 「市場の問題」
1 「独占」の問題
2 「負の外部性」の問題
3 「不平等」の問題
4 「選択の依存性」の問題
5 「非・道徳性」の問題
6 「市場」をめぐる問題の類型
第2章 問題の前提となる市場観の成立
1 共同体を前提とした交換論
2 「価値実体説」をめぐる議論
3 「限界効用理論」と新古典派によるその後の価値論捨象の過程
4 「機械論的市場観」と「市場の問題」との関係
5 「経済成長」をめぐる議論
第3章 「価値創造する市場」とはなにか
1 価値意識は主観とそれを取り巻く環境との相互作用により形成される
2 交換の試みは新たな価値の発見の機会として機能する
3 「価値」は市場交換を通じて間主観的に創造される
4 広告が「価値」を創造する
5 情報システムとしての市場理解――「階層的自律コミュニケーション・システム」としての「価値創造する市場」
6 「価値創造する市場」の理路
第4章 問題の超克――「価値創造する市場」の挑戦
1 不完全競争下での「価値」の生成――「独占」に対して
2 社会が求める「価値」の探索――「負の外部性」に対して
3 平等とは何かという、終わらない問い――「不平等」に対して
4 市場社会が育む自律――「選択の依存性」に対して
5 未知の困難な問題への挑戦と自由――「非・道徳性」に対して
6 「価値創造する市場」の成立条件
第5章 情報ネットワーク経済社会の「価値創造」機能
1 デジタル経済の特質
2 「多様な財の発生」「非同質な財の交換」の常態化・普遍化を示すデジタル経済社会の事象
3 多様な財の大量かつ継続的な交換を可能にする「信頼」の性質
4 ブロックチェーン活用の事象
5 情報ネットワーク経済社会の「価値創造」機能
終章 市場は「価値創造」を担う
あとがき
参考文献
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