三池炭鉱の社会史 - 石炭と人の近代

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三池炭鉱の社会史 - 石炭と人の近代

  • 著者名:猪飼隆明【著】
  • 価格 ¥4,070(本体¥3,700)
  • 岩波書店(2025/07発売)
  • ポイント 37pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000248983

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内容説明

三池炭鉱は,近世の藩営による開坑から明治維新後の官営化,さらに三井財閥への払下げを経て,一九九七年の閉山に至るまで,日本の近現代史に独特の痕跡を刻んできた.資本主義の発展や戦後復興を支え,国策に左右されながら展開してきたその歴史的経験の全体像を,労働争議と地域社会のかかわりに注目しつつ通史的に描く.

目次

はじめに
凡例
I 経営主体の変遷と発展
第一章 近世の「石炭山」
第二章 官営三池炭鉱
1 官営初期の鉱山経営
2 石炭の輸出と三井物産の設立
3 技術革新による新展開──新坑・疏水・鉄道
4 制度上の変遷──工部省から大蔵省へ
第三章 三井三池炭鉱の始動
1 三井鉱山払下げをめぐる攻防
2 災害・環境問題への対応
3 組織変革と万田坑の開鑿
4 運搬方法の革新──馬から鉄道へ
第四章 港湾整備と輸出の拡大
1 三池築港と四山坑の開鑿
2 出産高の増加と戦争
第五章 三井三池炭鉱の労働力編成
1 募集受負人制から直轄鉱夫制へ
2 不可欠の囚人労働
3 口之津港と与論島民
4 戦時下の三池炭鉱──強制連行の朝鮮人・中国人
II 労働争議と地域社会
第六章 三井三池の発展と労働争議
1 米騒動の中で
2 与論島民の騒擾──陳事件
3 三井鉱山の対応
4 整然とした三池炭鉱争議──一九二四年
5 昭和二年万田坑争議──ミゼラブルな闘い
資料 三池争議団等による周辺住民を対象とした演説会(一九二四年六月)
第七章 戦後の三池炭鉱と労働争議
1 戦後復興と三池炭鉱
2 企業整備反対闘争──一九五三年
3 三池大争議──一九五九─六〇年
第八章 三池炭鉱の閉山とその城下町
1 三池炭鉱における災害
2 閉山と炭鉱城下町のゆくえ

おわりに
あとがき
謝辞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

jackbdc

6
民と官を行き来する経営主体の変遷、エネルギーや設備装置等の技術革新、物流海運、囚人や外国人捕虜労働、戦後の労働争議、事故災害、自治体や地域の興亡など多数の観点から三池炭鉱に関する話題が綴られる。本書を楽しく理解するために周辺知識も含めてググりながら読んだ。世界遺産関係も含めてこの種の鉱山産業歴史物語は明治~昭和初期の比重が高い印象がある。その場合の筑豊高島はじめ他地域の炭鉱鉱山と相対化できるとより深く味わえるのかな。本書の場合は近世以前の黎明期や戦後の労働争議等のネタの懐がより深かった。現地見学が楽しみ。2026/01/11

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