内容説明
本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。解説 岡崎武志
目次
誰でもない人/人生の短さとゆたかさ/立ちどまる/ことば/ファーブルさん/なあ、そうだろう/友人の死/役者の死/青函連絡船/詩人の死/無名の死/父の死/母を見送る/黙せるもののための/十二人のスペイン人/ウナムーノ/マチャード/ファリャ/カザルス/ヒメネス/ピカソ/オルテガ/セゴビア/ミロ/ガルシア・ロルカ/ドゥルティ/フェレル/ でしょう、イソップさん/五右衛門/世界は一冊の本/おぼえがき/解説 岡崎武志
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
97
紙に書かれた文字だけが本じゃない。 地球上で営まれるすべてが本なのだという考えにハッとした。世界をもっと味わい尽くしたい。もっと本を読もう。もっともっと本を読もう。 2025/12/05
二戸・カルピンチョ
27
以前みすず書房から刊行されたものを読み、今回はちくま文庫の文庫本を手にした。図書館で借りて読み、手元に置きたくて購入したのは初めてのこと。長田さんの言葉に触れたくて、やらなければならない事が頭の片隅にあり、駆け足で読んでそれでもきちんと私に言葉をくれる。長田さんがこのように言葉を紡ぐのに、いかなる葛藤を経ているのだろうか、などと野暮だな自分は。2026/06/14
Moooo
13
詩という、言葉によって語る試作的アプローチを、作者の長田さんに見せてもらったような本。カバーの文字が平野さんと聞いて、個人的になんだか懐かしく思う。2026/03/01
ぷら
11
素敵でした。本当にただその一言、素敵な一冊でした。 長田さんの本はエッセイを少し読んだくらいで詩集は初めて。また好きになるのと同時に芽生えた敬愛が育つ。 読書家で教養があり哲学的であり…思考の視野が広く深い。柔らかに穏やかに優しい語り口でありながら、不意に一文が一本の矢のようにトンッと静かに真ん中を射抜いてくる。平易な文体に込められた意味の深いこと、余白が温かく心地よいこと。 哲学と詩はともに育むことができるのかしら、なんて、それは紛れもなく光。 書き留めたい箇所は書き留めず、再読してまた出会おうと思う。2026/01/21
チワ
8
タイトルに惹かれてなんとなく買ってみたら詩集だった。私は普段あまり詩を読まないのだけど、たまに読むと「これが人間か」って思う。詩にはなんでもある。2025/11/23
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