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内容説明
文化、生活から国民性、さらに移民、ジェンダー、環境問題まで、世間に断片として氾濫している情報を整理、有機的につなげ全体像を示す。最新のドイツの実情を鳥瞰的に把握するとともに、今後ドイツがどこへ向かうのかを理解するための好個の一冊。EUの最新動向の他、「日本のなかのドイツ」の部を加えた第3版。
目次
はじめに
Ⅰ 世界遺産・伝説紀行――ドイツへの誘い
第1章 ケルン大聖堂とドイツ精神――石と歴史の積み重ね
第2章 ドイツ文化の源流ヴァルトブルク城――中世の「歌合戦」とルターゆかりの地
第3章 2つの「サンスーシ宮殿」――フリードリヒ大王の夢
第4章 ライン河伝説異聞――もう1つのローレライ
第5章 「笛吹き男」伝説の舞台、ハーメルンを歩く――中世人の世界へ
第6章 魔法使いファウスト紀行――「アウエルバッハ酒場」から終焉地の「獅子亭」まで
第7章 ティル・オイレンシュピーゲル伝説跡を訪ねて――民衆本に描かれた稀代のトリックスター
【コラム1】 ドイツ世界遺産の意外性
Ⅱ 祭りと文学、音楽のプロムナード――伝統のコスモロジー
第8章 キリスト教祭と土着の祭り――サンタクロースのルーツ
第9章 白雪姫が見た森を訪ねて――メルヘンの原風景
第10章 ヴァイマルの黄金時代――「アポロン」としてのゲーテ
第11章 バイロイト祝祭劇場――「緑の丘」の壮大な実験工房
第12章 ベートーヴェンの「第9交響曲」とシラーの詩――人類の理想を求めて
第13章 ドイツリートの魅力――詩と音楽の至福の融合
【コラム2】 クリスマス・マーケットとクリスマスの風景
Ⅲ 魅惑のドイツ製品――マイスター・ブランド
第14章 自動車づくりのポリシー――ベンツ、フォルクスワーゲン、ポルシェ
第15章 マイセン磁器のトリビア――ブランドの裏話
第16章 ドイツの人形文化と「ドール系」――惹きつけられる眼球
第17章 黒い森のカッコウ時計――ノスタルジアを呼ぶ職人技
第18章 ドイツビール物語――銘柄をめぐる歴史エピソード
Ⅳ ドイツ語とドイツ人気質――論理性・生真面目・冗談
第19章 ドイツ語と牧畜文化――名詞の性の悩み
第20章 ドイツ的メンタリティの二極性――デモーニッシュとコスモポリタニズム
第21章 ドイツ人と分類癖――体系化と博物学
第22章 秩序と義務――格言に見る国民性
第23章 ドイツ人のメランコリー――薄明(D mmerung)と沈思黙考
第24章 ドイツ人の政治ジョーク――ナチスと旧東ドイツの「笑い」
【コラム3】 ドイツ語における「ナウい」英語語法
Ⅴ 市民のライフスタイル――質実剛健
第25章 ドイツのパンと家庭料理――忘れられない味
第26章 ドイツの肉料理――ところ変われば品変わる
第27章 自然食品と食の安全――食品スキャンダルからビオ志向へ
第28章 消費税の二重構造――弱者への配慮
第29章 休暇・同好会・ボランティア――人生を楽しむために働く
Ⅵ ドイツの教育――伝統と革新
第30章 変わりゆくドイツの初等・中等教育――柔軟な複合型教育システムへ
第31章 技術立国ドイツを支える職業教育――若者を育てるコツ
第32章 創設100周年を迎えたシュタイナー学校――「エポック授業」「フォルメン」「オイリュトミー」とは
第33章 ドイツの大学とボローニャ・プロセス――岐路に立つ大学教育
第34章 ドイツのスポーツクラブと教育――主体性を育む指導
第35章 ドイツの大学生の就職活動――自力で拓く勤務先
Ⅶ 女性と社会問題――ジェンダーとセーフティネット
第36章 女性の社会進出――クオータ制とパリテ法
第37章 結婚・離婚・婚外子・非婚――多様化する男女のあり方
第38章 ドイツのセクシュアル・マイノリティ――権利獲得の軌跡
第39章 少子化への取り組み――特効薬はあるのか
第40章 セーフティネットの転換――ハルツ改革のその後
Ⅷ 循環型社会を目指して――脱原発から再生可能エネルギーへ
第41章 EV(電気自動車)戦国時代――ドイツの現状と展望
第42章 脱原発へ――ドイツ的危機管理と倫理観
第43章 再生可能エネルギーの進展――風力、太陽光、バイオマス
第44章 ゴミ問題とリサイクル――日常生活の体験から
第45章 「緑の党」の歩み――ワンイシュー政党の存在感
【コラム4】 エコ時代と自転車
Ⅸ 移民と多文化共生社会――アイデンティティと帰属意識
第46章 ドイツにおける「移民の背景をもつ人びと」――変貌する出身国
第47章 国籍取得テスト――多文化共生と主導文化の狭間で
第48章 現代のユダヤ人問題――「つまずきの石」シュトルパーシュタイン
第49章 現代ドイツにおけるロマ――人権保護と社会統合
第50章 キリスト教の世俗化とイスラームの敬虔化――相反するベクトル
【コラム5】 ヒトラーを描いた映画と『わが闘争』の解禁
Ⅹ EUとドイツ――グローバリズムとナショナリズム
第51章 EUの父クーデンホーフ=カレルギー――日系人が描いたパン・ヨーロッパ構想
第52章 EUの光と影――グローバル化とローカル化の狭間で
第53章 「EUブルーカード」とは――新しい「高資格外国人労働者」の受け入れ
第54章 EUとポピュリズムの潮流――反EUと排外主義
第55章 EUと「ドイツのための選択肢」――ドイツのナショナリズム
【コラム6】 30年後のヨーロッパの人口動態
XI 日本のなかのドイツ――日独文化交流史
第56章 プルシアンブルーと北斎、シーボルト――日独文化交流の嚆矢
第57章 明治の国のかたちとドイツ帝国――ビスマルクの忠告
第58章 敗者の矜持――第一次世界大戦時の日本とドイツ
第59章 ヒトラーの日本観と日本のナチス観――すれ違う思惑
第60章 ゲーテ・インスティトゥート――ドイツの対外文化政策
【コラム7】 お雇いドイツ人の虚像と実像
XII ドイツのなかの日本――日本の発信力
第61章 ドイツの俳句事情――日本文化の受容
第62章 盆栽(Bonsai)ブーム――ジャポニスムを越えて
第63章 日本食とスシ――日常に浸透する健康食
第64章 日本のアニメとマンガ――ドイツにおけるブームの特殊性
第65章 ドイツにおける日本昔話――読み聞かせの体験から
第66章 ドイツで日本語を学ぶ子どもたち――未来の「サムライ」と「なでしこ」
第67章 日本祭、日本映画祭のイヴェント――ドイツで日本を楽しむ
【コラム8】 ドイツで活躍する日本人たち
あとがき
参考文献
執筆者紹介
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