日本経済新聞出版<br> ファイナンスの世界史 金融技術と金融ビジネスの歩み

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日本経済新聞出版
ファイナンスの世界史 金融技術と金融ビジネスの歩み

  • 著者名:大村敬一【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 日経BP(2025/07発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296124190

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内容説明

【金融イノベーションの光と影を歴史的に解明】
十字軍遠征、大航海時代の資金調達から始まったお金を回す仕組みは、交易ルートの開拓とともに進化、大規模化していった。それが、君主による私的ファイナンスから国家によるファイナンス(財政)へと国家運営の手段となり、南海会社バブル、異端児ジョン・ローを生み出した。そして産業革命によってファイナンスの巨額化が生じ、その要請に応えるべく近代株式会社が成立。資本と経営の分離が生じた。またコーヒーハウスから発祥した証券取引所は、次第に組織化され、流通市場も拡大し、コーポレートファイナンスの拠点として成長していく。そして、ニューヨークは産業革命後の勢いが陰るロンドンに代わってファイナンス拠点に成長していく。様々なリスクを回避すべく誕生した金融エンジニアリングはリスクの発見から創造へと暴走を始めるようになり、ブラックマンデー、サブプライム・リーマンショックを招く。経済発展の縁の下の力持ちとして成長・進化していったファイナンスが、先進国を破滅の淵に追い詰めるまでを様々なエピソードを交えて興味深く解説する。

目次

ファイナンスと金融ビジネスの始まり
中世物語の始まり
商業取引の拡大とファイナンス
金融業務のボーダレスな展開
大航海と交易のさらなる遠隔・広域化の始まり
株式会社の産声
君主の放漫と財政破綻
慢性的財政赤字とファイナンス方法の多様化
カストディ機能から誕生した現代商業銀行
国家債務としての銀行券の確立
不特定多数からのファイナンス
庶民を熱狂させた投機商品
証券市場の発展
コーポレートファイナンスへの第一歩
金融による支配への根強い嫌悪
ファイナンスの長期化・大規模化
アメリカに群がる大陸マネー
エマージングな投資機会を一般投資家に
広がる中流層のための運用情報ビジネス
コーポレートファイナンスへの注目
資本市場の膨張と崩壊
変革を迫られた証券業
押し寄せる市場変革の波
市場機能の変質
証券市場の多様化と市場間競争
大義のもとで表舞台へ
「悪魔?」が起こした市場崩壊
住宅モーゲージと貯蓄貸付組合(S&L)
投機の対象となった企業の暖簾
富裕層向けの代替的な運用機会の模索
上流域でのコーポレートファイナンス
要件緩和が生んだファイナンス
脆さを招いた金融ビジネスの大規模化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

86
海外ではこのような分野の本がかなり出ているのですがわが国でやっと出してくれたという感じです。この著者の方はファイナンスの専門家でいらっしゃりかなり金融技術についての本を書かれています。ここでは中世からファイナンスがどのように始まってそれが世界の歴史とどのようにかかわってきたのかをじっくり解き明かしてくれます。ただやはりある程度金融についての知識が必要な気がします。また著者のご専門である金融技術が発展した近代の箇所がかなり詳細に書かれています。2025/09/18

Yuki2018

5
まず古代から中世にかけての金融機能発達の歴史が面白い。メソポタミアの神殿による預託貸付、中世の十字軍遠征や余剰生産物交換による商業活発化から効率化・広域化ニーズが生じ、カストディ、両替、決済等のサービスを提供する「銀行」が12世紀頃にイタリアで登場。銀行間コルレス関係もこの頃。大航海時代に出資者と航海者の機能分化が進み、資本・法人の概念が生まれた。後半は特に米国の金融に関する記載が充実。S&Lや政府系保証会社、モラルハザードによる金融危機の頻繁な発生等の背景を良く理解できる。2025/11/29

リットン

5
現代の金融商品の複雑さや不可解なイメージからすると、それらは最近ぽっと生まれたものにも見えるが、金融そのものの歴史は長く、現代の金融は長い歴史の中の延長線上にあるものなのだなと感じた。後半になるにつれて、金融用語が増えてよくわからなくなった。あの手この手でリスクを探し、リスクを生むことで金融商品が生まれるというのは、なんか変なの、とは感じる。とはいえ、そこにニーズもあるのだなぁとも感じる。あまり業界に馴染みがなくてよくわからないが、難しい世界だなぁ。2025/11/22

(ま)

1
リスクにレントを嗅ぎ出し利便性向上の裏で強欲でリスクを創出し破綻を繰り返す生臭くも胡散食い富の移転機能の歴史2025/10/24

あどけないこと

1
どのような背景でファイナンスが始まったか、また、国の歴史による発展の違いなど、難しいけど興味深かった。 ただ、本の内容から投資に何か役立てられるかというと、そうではないところ。2025/10/23

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