内容説明
【金融イノベーションの光と影を歴史的に解明】
十字軍遠征、大航海時代の資金調達から始まったお金を回す仕組みは、交易ルートの開拓とともに進化、大規模化していった。それが、君主による私的ファイナンスから国家によるファイナンス(財政)へと国家運営の手段となり、南海会社バブル、異端児ジョン・ローを生み出した。そして産業革命によってファイナンスの巨額化が生じ、その要請に応えるべく近代株式会社が成立。資本と経営の分離が生じた。またコーヒーハウスから発祥した証券取引所は、次第に組織化され、流通市場も拡大し、コーポレートファイナンスの拠点として成長していく。そして、ニューヨークは産業革命後の勢いが陰るロンドンに代わってファイナンス拠点に成長していく。様々なリスクを回避すべく誕生した金融エンジニアリングはリスクの発見から創造へと暴走を始めるようになり、ブラックマンデー、サブプライム・リーマンショックを招く。経済発展の縁の下の力持ちとして成長・進化していったファイナンスが、先進国を破滅の淵に追い詰めるまでを様々なエピソードを交えて興味深く解説する。
目次
ファイナンスと金融ビジネスの始まり
中世物語の始まり
商業取引の拡大とファイナンス
金融業務のボーダレスな展開
大航海と交易のさらなる遠隔・広域化の始まり
株式会社の産声
君主の放漫と財政破綻
慢性的財政赤字とファイナンス方法の多様化
カストディ機能から誕生した現代商業銀行
国家債務としての銀行券の確立
不特定多数からのファイナンス
庶民を熱狂させた投機商品
証券市場の発展
コーポレートファイナンスへの第一歩
金融による支配への根強い嫌悪
ファイナンスの長期化・大規模化
アメリカに群がる大陸マネー
エマージングな投資機会を一般投資家に
広がる中流層のための運用情報ビジネス
コーポレートファイナンスへの注目
資本市場の膨張と崩壊
変革を迫られた証券業
押し寄せる市場変革の波
市場機能の変質
証券市場の多様化と市場間競争
大義のもとで表舞台へ
「悪魔?」が起こした市場崩壊
住宅モーゲージと貯蓄貸付組合(S&L)
投機の対象となった企業の暖簾
富裕層向けの代替的な運用機会の模索
上流域でのコーポレートファイナンス
要件緩和が生んだファイナンス
脆さを招いた金融ビジネスの大規模化
感想・レビュー
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(ま)
あどけないこと




