富士見ファンタジア文庫 神と悪魔がデートをするなら、どちらが奢るべきか？ ～恋は神魔最終戦争のあとで～

著者名：輝井永澄【著者】/白狼【イラスト】

KADOKAWA（2025/07発売）

• ISBN：9784040760148

内容説明

《平和になった世界で勃発したのは……男と女の恋愛戦争!?》

熾烈を極めた全面戦争が終結し、二周目の生に身を投じた神々と悪魔たち。
平和な世界で新たに勃発したのは……男女のすれ違いから巻き起こる、かつての神魔大戦をも凌駕する“神話級”の痴話喧嘩〈ラブ×バトル〉!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[オセロ]

タイトルに惹かれて読みましたが、面白かったですね。 コラブコメ要素も一応はありつつ、メインとなるのは男女間で問題があればそれをバトルによって解決する。このバトルとコメディの塩梅が絶妙で、その中でとある少女の処遇を巡るストーリーに神話を絡めた構成が没入感を高めていてくれて。続きもあれば嬉しい限りです。

2025/07/26

[よっち]

熾烈を極める全面戦争を繰り広げた神々と悪魔が、平和が訪れた二周目の世界で、輝かしい青春を謳歌しようとするラブコメファンタジー。平穏な世界で新たに勃発する、男女のすれ違いから巻き起こる神魔大戦級の痴話喧嘩と、それを調停するための神魔決闘が繰り広げられる中、寮にいられなくなって居場所を失った少女パンドラを保護したスサノオが、調停委員として繰り広げられていく神魔決闘に奔走する展開で、一周目からの因縁を引きずる神々や悪魔の複雑な関係や裏で起こる事件の真相を追う中で描かれる男女間の心理描写も巧みで面白かったですね。

2025/07/20

[なみ]

神や悪魔たちが平和に暮らす2周目の世界で、男と女の争いが始まる──！ デートは男が奢るべきか、男女の友情は成立するのか。 様々な命題に対し、神々たちは最終的にはバトルで決着をつけます。 神話での記述などを基に作られた神様たちが、ラノベ的に魅力的なキャラクターになっているところが面白かったです。 最初の方では仲裁役だったスサノオの、終盤での活躍がめちゃくちゃ格好良かった！

2025/08/14

[真白優樹]

一周目の世界で役目を終え、二周目の世界で学園都市に恋を目的に集った神魔の中、スサノオがパンドラに出会い始まる物語。―――神も悩んで恋をする、そこに垣根はありはしない。　神様も悪魔も、人間の様に悩み時にぶつかり合い、時に前世に振り回される。そんな、神と悪魔ばかりの物語であり、一種の衝撃作では確かにある物語である。始まったばかりの学園での日々。神と悪魔入り乱れる中、その裏で蠢くのは女神の思い。果たしてスサノオは仲間と共に、どんな学園生活を送ることになるのか。 次巻も勿論楽しみである。

2025/07/19

[椎名]

神話の英雄を使ってのラブコメ。題材となることは多いがあまり興味を唆られない分野なこともあってあまり知識がなく、章の間で説明があるのが嬉しかった。舞台設定、世界観が結構すっ飛ばされていて、あくまでメインとなる神々のラブ&バトルが描かれる。優しさはどこまでも中途半端にしかならないと明言してくれていたのが優しさだなあと感じられて、ラストスパートでのスサノオとパンドラのやり取りが良かった。タイトルもその優しさにかかっているのだが、ちょっと浮いてしまっているように感じられたのが惜しい。

2025/11/05