内容説明
つめたい雨、やさしい雨、はげしい雨、やまない雨、あたたかい雨、とおざかる雨、なつかしい雨……100人の歌人がうたった、わたしだけの雨のうた。
巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。
この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。
目次
【収録歌人一覧】
蒼井杏/青松輝/我妻俊樹/阿波野巧也/飯田有子/飯田和馬/石井大成/石井僚一/石川美南/伊藤紺/井上法子/岩倉文也/魚村晋太郎/牛隆佑/内山晶太/宇都宮敦/江戸雪/近江瞬/大森静佳/岡崎裕美子/岡野大嗣/岡本真帆/荻原裕幸/尾崎左永子/笠木拓/川野芽生/北山あさひ/絹川柊佳/木下こう/木下龍也/工藤吉生/くどうれいん/小池純代/鴻田野枝/小坂井大輔/小島なお/小島ゆかり/小林朗人/斉藤斎藤/坂井ユリ/榊原紘/嵯峨直樹/笹井宏之/佐々木朔/佐藤羽美/佐藤真由美/佐藤弓生/柴田葵/嶋稟太郎/鈴木晴香/鈴木美紀子/染野太朗/竹林ミ來/辰巳泰子/田中有芽子/谷川由里子/谷じゃこ/田丸まひる/俵万智/千種創一/寺井奈緒美/土井礼一郎/堂園昌彦/土岐友浩/戸田響子/永井祐/永井亘/中野霞/中村森/西村曜/薄暑なつ/橋爪志保/初谷むい/服部真里子/花山周子/馬場めぐみ/東直子/久永草太/平出奔/平岡直子/藤本玲未/法橋ひらく/穂村弘/堀静香/正岡豊/枡野浩一/睦月都/盛田志保子/安田茜/藪内亮輔/山尾悠子/山川藍/山崎聡子/山階基/山田航/山中千瀬/雪舟えま/横山未来子/吉川宏志/吉田恭大
(あいうえお順・敬称略、全100名)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
60
シリーズ3冊目。どれもいいなあ~。雨。いろいろな顔を持つ雨。慈雨という言葉が好きだ。そんな中、「傘を盗まれても性善説信ず父親のような雨にうたれて」(石井僚一さん)の句がこころに残る。亡くなった親父のことを想い出す。表立って話すことなく、黙々と周囲の人たちの世話をしていた親父。その背中を観てきた自分。そんな自分の背中を観ている子どもたち。2025/12/03
chiaki
30
海、雪に続いて。シリーズ最新作は雨がテーマの短歌アンソロジー。雨はそれだけで情緒豊かにさせるから100首どれもが心に響く。これは雨音とともに贅沢に楽しみたい。ページ下の歌人名は指で隠しながら、お気に入りの歌人さんを見つけるのが初心者には楽しい♡好きだと思った歌が推しの歌人さんの歌だった時の幸福感たるや!服部真里子さんの『夜の雨〜』がすごく凶器的なのに麗しい美しさがあって怖いのに好みです。東直子さんの入れ子のような歌も良き。斉藤斎藤さん『雨の県道〜』は思わず笑ってしまいました!2025/07/23
あじ
26
「雨」にまつわる現代短歌のアンソロジーです。俵さん、穂村さん、東さんといったベテラン勢に、注目の歌人くどうれいんさん、岡野大嗣さん他総勢100名が参加しています。飯田和馬さん/縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています 雨だれが筆書きしていくように窓を伝い流れていく様子。徒然とした光景に物語を映写する感性に魅かれました。堀静香さん/一日のほんのすこしを降るだけで雨だったって言われるように ──“言われるように”に含まれた複雑さに、素通りできない私がいました。2025/07/03
まぁみ
22
シリーズ五作目。すんごく良かった。雨って万能笑。私的には、雨>雪>花>月>海。です。2025/06/07
練りようかん
19
100首のアンソロジー。雨が打つ、鳴らす、音を織り込んだ短歌が多い印象。閉じ込められる意識が高まり、出ていかないといけない寂しい表情が過り、不条理の匂いがしたのも面白い。“雨のなか電車はすこし遅れだす席にすわって文庫をひらく”と、“縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと信じています”は、日本の固有性も感じて雨を見る目が変わるなと思った。心象風景が立った“ここへ来て一緒に濡れてほしいのにあなたは傘をたくさんくれる”も良い。一番好きなのは枡野氏の“好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君”。2026/01/13




