日本海軍 失敗の本質

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日本海軍 失敗の本質

  • 著者名:戸髙一成
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  • PHP研究所(2025/07発売)
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  • ISBN:9784569859576

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内容説明

慢心、隠蔽、虚偽の報告……。太平洋戦争において日本海軍が抱えていた「本質的な問題」とは何か。大和ミュージアムの館長であり、菊池寛賞も受賞した海軍史研究家が後世に残す、戦後80年の総決算! 本邦初公開の写真も収録。(目次より)●序章 昭和海軍と太平洋戦争――日本には何が足りなかったか ●1章 〈真珠湾奇襲(昭和16年12月)の舞台裏〉昭和海軍の誤算――なぜ開戦を止められなかったか●2章 〈セイロン沖海戦(昭和17年4月)〉敗北の序章――英国艦隊に完勝の陰で看過された「失敗」 ●3章 〈珊瑚海海戦(昭和17年5月)〉見落とされた海戦――この「失敗」を戦訓にできなかった昭和海軍 ●4章 〈ミッドウェー海戦(昭和17年6月)〉隠され続けた事実――日本海軍大敗の要因は何か ●5章 〈蒼海に眠った異質の司令官〉山口多聞と日本海軍――なぜその進言は「ノイズ」となったか ●6章 〈連合艦隊司令長官の光と影〉山本五十六と昭和海軍――活かされなかった軍政家としての能力 ●7章 〈ルンガ沖夜戦(昭和17年11月)〉日本海軍の体質――完勝の裏側に見てとれる負の側面 ●8章 〈マリアナ沖海戦(昭和19年6月)〉打ち消された「絶対国防圏の死守」――問われるべき三つの敗因 ●9章 〈敗北の司令官の実像〉小沢治三郎と昭和海軍――マリアナ沖海戦の指揮をどう評価すべきか ●10章 〈レイテ沖海戦(昭和19年10月)〉史上最大にして最後の海戦――「負け方」を知らなかった日本の敗北 ●11章 〈沖縄特攻(昭和20年4月)〉昭和海軍「最後の汚点」――戦艦大和はどう使われるべきだったか ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

85
著者は、呉市にある大和ミュージアムの館長。美大の美術学科卒という異色な経歴を持つ。太平洋戦争時、海軍の戦い方やミッドウェー海戦の負けた原因、山本五十六など敗因を主に書いている。様々な人からインタビューや膨大な資料から得たことを総合的にまとめてあるが、いくらなんでもその中からの一部を取り上げて断定口調はあまり感じのよいものではなかった。あの戦争が成功だったとか失敗だったことを80年経った今論じても何になるのだろう。多くの戦死者は望んでいないと思った。図書館本2025/10/29

skunk_c

66
これも雑誌「歴史街道」の連載をまとめたもの。著者は呉の大和ミュージアム館長で、海軍研究が専門なだけあって、書かれている内容はまあ妥当なところか。アメリカと比較し、ハンモックナンバーにとらわれる提督登用が、山口多聞、小沢治三郎を抜擢できなかったという話は、いわゆる歴史のIFに当たる面もあり、もっと本質的なところに焦点を当てるべきではとも思った。例えば真珠湾第2次攻撃をしなかったことについて、大木の書では「妥当な判断」としているが、本書では南雲の弱気のように書かれているが、そのあたりの検証が弱い気がする。2025/08/23

ぐんまくん。

6
日本が敗戦した理由を解説したものは多いが、日本海軍に注目したところが興味深い。情報収集をおろそかにしたこと、情報に重きを置かなかったこと、勝戦だけでなく敗戦からも学習する意識がない、など、敗戦の理由に枚挙にいとまがない。著者は、日本軍は「技術でもなければ、生産力でもなく、戦争に対する考え方が遅れていた」とし、海軍が残した教訓は「高度な能力を有する組織、技術を十分に運用するには、運用する側にさらに高度な能力が必要なのである」と締めくくっている。2025/08/11

YS-56

4
仏作って魂入れず。過去から謙虚に学ぶ姿勢が問われているようです。2025/08/01

塾長やってる安村俊毅

3
コロンボ空襲の際に情報処理の不手際や珊瑚海海戦からの戦訓を得ない愚かさを引きずりながら、ミッドウェーに突っ込んでも情報処理の甘さ、組織の驕り、戦略性の不備、負けた後で情報の誤魔化しと隠蔽をはかり戦史すら誤魔化そうとする狡っからさがあり、人の能力や適正を殺してしまう間抜けな組織の硬さも相まって、この手のやらかしをなんかつよくやってしまうのは日本人の国民病なんじゃないかなとも思えます。 2025/08/03

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