18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官

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18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官

  • 著者名:川瀬七緒【著】
  • 価格 ¥2,134(本体¥1,940)
  • 講談社(2025/07発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065401644

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内容説明

「私は犯人を逃がすつもりはないよ。今回も虫たちの協力体制はばっちりだから」
事件現場の昆虫相から真相を導き出す奇才法医昆虫学者、赤堀涼子。待望のシリーズ最新作!

高級会員制ゴルフ場の雑木林で発見された女性の遺棄死体。
歯を抜かれ、髪を刈られ、顔面や指紋など身元特定に繋がる箇所は全て完膚なきまでに損壊されていた。
ここまで残忍な犯行に及ぶ犯人像とは? 動機は?
三日後、同様に損壊された女性の遺体が、他県の解体スクラップヤード敷地内で発見された。
手口から同一犯であることは間違いない。しかし発見場所は20キロ以上離れており、関係者にも繋がりは見出せない。

遺体から発見された昆虫相が意味するものは……?
例外なく秩序立った行動を取る虫たちが、人間には見えないミッシングリンクを炙り出す。

目次

第一章 OBと紛失球
第二章 前進あるいは後退
第三章 降りしきる雨
第四章 謎解き虫とキノコ
第五章 立ち枯れの森

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

137
6年ぶりの法医昆虫学捜査官シリーズで、赤堀准教授や岩楯刑事ら馴染みのキャラに会えて懐かしかった。腐敗した死体にたかる虫やウジたちも変わらず元気だし、彼らについて赤堀が楽しげに語るうんちくは他では味わえない楽しさだ。存在さえ知らない虫が環境を守るため重要な役目を果たしているのがわかる。ただ久しぶりのせいか、身元を隠すため死体を激しく損壊しながら早く発見しろと言わんばかりに打ち捨てるなど、捜査する事件設定がお粗末だったのは残念。しかも犯人も被害者も強欲で愚かな利己主義者ばかりで、救いようのない結末なのだから。2025/08/12

ナミのママ

81
〈法医昆虫学捜査官シリーズ〉8作目。高級会員制ゴルフ場の雑木林で発見された女性の遺棄死体と、他県のスクラップヤード内で発見された損壊遺体。どちらも顔や指が焼かれ、歯は抜かれ、髪は切られ身元が特定できない。今回も捕虫網を手に赤堀涼子の出番だ。身体が痒くなるような場面あり、文章から悪臭が漂うようなすさまじさも健在。事件の真相や犯人たちの心理が現代風で、これからはこういう考え方が増えるのかなと思わせる部分がうまい。帯のイラストからは想像できない深みがあり、かつ読み応えある作品。このシリーズは毎回、楽しい。2025/07/28

kei302

55
「今回の事件、いくら耳を傾けても、虫の声が小さすぎる」昆虫相が見えてこない。続きは出ないものと諦めていたので新刊が出て嬉しい! 昆虫の世界の奥深さと規則性、必然性に感動。虫だけでなく、キノコと山火事が絡んできて、面白さ倍増。前作から登場した岩楯の相棒:深水のキャラを覚えていなくて、楽しみがやや減少したのが残念だ。おさらい読みしておけばよかった…。2025/07/29

papako

49
もう読めないかと思ってたシリーズ最新作!楽しかった。いや、楽しかったというのは不謹慎?今作も赤堀節は絶好調かと思いきや、ちょっと虫たちの声がなかなか聞こえない。それでも丁寧に虫たちから犯人に辿り着く!岩楯も違う方向から同じ犯人に辿り着くのがよかった。ツチクラゲ、怖いやつ。いや、やはり夫妻が最恐でした。ホラーレベルでした。そうだった、こういうシリーズでしたよね。深水も波多野もしっかりレギュラーでうれしい。次はここまで待たずに読みたいです。2025/07/28

みい坊

33
ワーイ!赤堀先生だ。久しく出なかった昆虫学者シリーズ。もう読めないのかと思っていたので再会が嬉しい。相変わらずエネルギーに溢れて存在感が半端ない赤堀先生の活躍にワクワクしたり、ハラハラしたりと引き込まれた。今回は犯人も被害者も身勝手で後味に苦さが残るけど、キノコを核にした虫さん達が赤堀先生に真実を教えてくれる過程は面白かった。やっぱり大好きなシリーズ。波多野先生も存在感増し増しで次作が楽しみ。ぜひ続きをお願いします。2025/08/16

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