内容説明
北に生きる者たちの
誇りを賭けた戦い!
朝廷・源氏軍に抗う安倍一族の命運は!?
陸奥の英雄、激動の生涯を描く大河巨編!!
作家デビュー25周年記念作品
我らは滅ぶとも、守るべきものがある!
平安中期、陸奥国奥六郡(現在の岩手県)を治める豪族・安倍氏は、幾度も戦を仕掛ける朝廷軍を、
一族の長・安倍頼良(よりよし)、若き勇将の貞任(さだとう)・宗任(むねとう)兄弟らの奮闘により幾度も退けてきた。
しかし、親王の密偵・木幡橿几の策略と鎮守府将軍・源頼義・義家親子が率いる朝廷軍に圧倒され、滅亡の危機に追い込まれる。
そこで宗任が繰り出した驚くべき秘策とは……
朝廷軍と安倍軍が死闘を繰り広げる前九年合戦、その後陸奥の治政を任された清原氏の内紛に義家の軍が介入、
奥州藤原氏誕生のきっかけとなる後三年合戦を、宗任の流転の生涯とともに描く大河巨編。
〈目次〉
第一部 前九年合戦
第一章 鬼切部(おにきりべ)の戦い
第二章 阿久利川(あくとがわ)事件
第三章 黄海(きのみ)の戦い
第四章 小松柵の戦い
第五章 鳥海柵
第六章 厨川
第二部 後三年合戦
第七章 虜囚
第八章 陸奥へ
第九章 最後の戦
終章 大宮人は如何がいふらむ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まえぞう
24
前九年、後三年の役と言えば、安倍頼時、貞任親子や清原(藤原)清衡が思い浮かびますが、ここでは貞任の弟の宗任が主役です。東北ものを多くあげられている高橋克彦さんの作品群と同じで、民、百姓のために、覚悟の上で負けるという流れですが、本当はどうなんでしょう。ちょうど、同じ時代を攻める側で戦った源氏の話しを見つけたので、そちらも読んでみます。2025/08/11
ハニワ
2
前九年、後三年の役の話、視点は安倍宗任。歴史好きにはメジャーなあのエグい逸話もしっかりシーンに入っていましたね。ラストにもありましたが、作品の舞台背景になった時代背景を表す表現は、ある意味貴重な作品かもしれません。また、みちのく旅したくなりました。2025/09/07
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