金沢浅野川雨情

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金沢浅野川雨情

  • 著者名:城山真一【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 光文社(2025/07発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334107161

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内容説明

金沢のひがし茶屋街で人気を誇った芸妓・なつ江が殺された。事件現場近くで目撃された水引細工店の女性や被害者と仲のよかった老舗料亭の料理人、贔屓にしていた和菓子店の店主、老人福祉施設の経営者……聞き込みを続ける金沢東署の小豆沢玲子は、誰もが抱える家族や後継者の問題、悩みにも寄り添いつつ、徐々に事件の核心に近づいていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

159
題名と装画から時代小説かと思えるが、現代が舞台の人情ミステリ。金沢の茶屋街で起きた芸妓殺害を巡り、近隣の水引細工店や老舗料亭、和菓子店に老人福祉施設などを女性刑事が聞き込みに回る中で、それぞれの抱える家族内の悩みや後継者問題が浮き彫りになるプロセスは清張風の社会派的な風情を漂わす。そうした事件とは無関係と思われた諸事情や、被害者の芸妓が祭りで披露するはずだった踊りが少しずつ有機的につながり、ラストできれいに結びつく。多少きれいすぎの感はあるが、金沢から離れられず生きる人びとの懸命さが余情ある読後感を残す。2025/08/22

タイ子

79
これは警察小説であり、ミステリであり、金沢を舞台に人間ドラマをつぶさに描いた物語。城山作品としては趣を異にする作品になっているのがちょっと新鮮。金沢の茶屋街で人気芸鼓のなつ江が殺された。彼女に関わりのあった水引細工、和菓子屋、老人福祉施設などが連作短編で物語を語り、それぞれの人生にスポットライトを当てながら展開するのでそれぞれが面白い。そこに登場するのが女性刑事の小豆沢。鋭い感性と人の心にスッと入りこむ不思議な魅力の女性。そして、辿り着く切ない真相。小豆沢刑事シリーズは続きそうなので再会するのが楽しみ。2026/03/18

みゆ

72
面白かった~ヽ(^o^)丿 一人の芸妓の死を追って、ひがし茶屋街の店を訪ね歩く新米女刑事。水引細工、老舗料亭、上生菓子… 金沢らしさを織り込みながら、彼女の穏やかな物腰と冷静な観察眼が、事件だけでなくそこに暮らす人々の確執を解きほぐしていく。『新参者』の金沢版な感じですかね。刑事物なのに犯人逮捕で終わりでなく、芸妓の踊る予定だった演目に秘められた謎まで解き明かすのがいいですね。続編を予感させる終わり方、楽しみです(o^^o)2026/03/10

ゆみねこ

71
金沢のひがし茶屋街で人気の芸妓・なつ江が殺害され、捜査にあたる刑事の小豆沢玲子。現場近くで目撃された水引細工店の女性、老舗料亭の料理人、和菓子店の店主、友人だった老人福祉施設の経営者。中々心の内を見せない人たちが小豆沢に語る事実。明らかになった殺害犯と「浅野川雨情」に秘められたこと。ミステリーと言うより人情ものかな。面白さはまずまず、ちょっと長かった…。2025/08/19

seacalf

51
読メの感想、絶賛の数々。それは伊達じゃなかった。存分に大満足させてくれる傑作。伝統工芸や伝統菓子などを絡めつつ、少しずつ事件の解決へと進んでいく過程が上手い。こうやって金沢の良いものを紹介していくのねと、どこか斜に構えていたが、途中から作者の懐にスッと入って安心しきって読ませて貰った。小豆沢刑事の出来過ぎ感が強いが小説なのだからもう身を任せて楽しめばいいのだ。たっぷり色々詰め込みつつ、終盤で隠し種を幾つか披露し、最後は優しさに満たされる読後感。新年早々、ベスト本入り。多くの方に読んで貰いたいおすすめ本だ。2026/01/07

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