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内容説明
多くの企業が、就活生や若手社員に「主体的であること」を強く期待している。この傾向は小学校から大学まで、教育現場にも波及している。しかし、最長16年間も育まれたはずのこの資質は、「学生に不足していると思う能力」第1位として指摘され、企業内部においても世代間の大きなすれ違いを生んでいる。この本では「上司が評価してくれない」「若手は言われたことしかしない」といったお互いの不満を解消し、「主体性」という曖昧で便利な言葉に込められた意味を解き明かす。
目次
はじめに/序章 私たちに求められる主体性/第1章 主体性要求が止まらない/1 産業界は何を求めてきたのか/2 学生に求められるもの/3 時代によって変わる主体性/第2章 仕事で求められる主体性とは/1 主体性は必要か不要か/2 主体性の意味/3 激しい社会変化の影響/4 主体的に働くことのメリット/第3章 上司はなにを評価し、どう育成しているのか/1 なにが評価されているのか/2 主体性発揮の条件/3 いまの主体性育成の様子/第4章 大学が求める主体性/1 教育現場のキャッチコピー/2 大学における主体的な学修/3 大学入試でも主体性評価/第5章 主体性との関わり方/1 心の準備/2 主体性の意味を共有する/3 発信することでギャップを埋める/4 自分の仕事を面白くする/終章 求められすぎ社会で生きる/おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
24
伝わらないのは、そもそも、曖昧な定義で便利使いしているからではないかと思った。どの言葉うんぬんよりも、まずもって、対人におけるすり合わせの重要性を感じた。これでは、ただの俺は知らないけど、みんな、がんばれだ。2025/09/08
よっち
24
学生が考える自分自身に不足している能力と、企業採用担当者が考える学生に不足している能力のズレ。その中で最も大きい「主体性」について探る1冊。企業が採用時に重視するものが変化し続ける中、一貫して求められていた「主体性」とは一体どういうものなのか。同じ言葉でも「行動力」から「思考力」「協調性」といったものにシフトしつつあり、さらに時代の変化や上司の多忙によって正解にたどり着くものから、正解のない答えを見出すものに変化していて、主体性を持つにしても、擦り合わせができなかったら答えにたどり着くのは難しそうですね。2025/08/05
江口 浩平@教育委員会
22
【教育】小学校の頃から「主体性」を育むことを大事にしているのに、なぜ社会人になった今でも「主体性」が悩みの種になっているのか知りたくて手に取った一冊。社会人として求められている「主体性」は、そもそも学校教育で育もうとしているものとは似て非なるものだったのではないかという感想を抱いた。学校では、自分の興味関心に基づいて探究していく姿勢を育もうとしている。その興味関心の幅を広げていき、何事に対しても自分事にしていけることが求められているのだろう。2025/08/12
紫の煙
7
「主体性」という曖昧な概念を、若手社員や学生向けに書いているので、結局何なのかという内容になっている。どんな意味においても「主体性」は無いよりある方が良い。最も困るのは、「主体性」が無いまま年を取ったベテランである。自戒を込めて。2025/10/06
りんだ
4
自分なりに書籍の命題に答えると、主体性は外在化させて、かつ「評価する側にとって都合のよい、もしくは期待を超える行動」として表出されて初めて評価される、ということが分かる。評価する側も当初は主体性が無い=今の自分が後輩に求める主体性に届いていないということが発話からみられるが、それを認知していれば比較的長い目で育成することができる。しかし、現代の忙しさや余裕のなさが「もっと主体的に動け(=自分にとって都合よく動け)」という要望を生んでしまうのでは…と考えた。2025/08/26




