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内容説明
「すてきな ばしょ、みーつけた!」公園でふしぎなしげみに入ってみた、さやちゃん。しばらくすると、あたりがざわざわとしてきました。耳をすませてみると……。「もしもし、だれかいますか?」はっぱのすき間からくまさんが大きな目をのぞかせて話しかけてきました。さやちゃんは、答えます。今日はずっとここにいること、おなかがすいても秋になれば木の実でいっぱいになること、眠くなっても冬にははっぱのベッドで眠ること、さみしくなっても春にはみんなを集めてパーティーをすること……。くまさんと話をしていると、いつのまにかはっぱの外には動物たちが集まってきました。はっぱのなかにいるさやちゃんは、しかさんやへびさんたちをパーティーに招待すると約束しました! パーティーのことを考えていたさやちゃんはいつのまにか眠ってしまい……。自分だけの「ひみつのばしょ」をさがしてみたくなる、清々しくて想像力が広がる絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩 音像(utaotozo)
33
『となりのトトロ』で、メイが迷い込んだ生垣の先みたいな空間。葉の間から射す、日光の直線が気持ちいい。今作に限らず、建物の輪郭や四角い窓、作中では公園の遊具など、作者の描く直線は実に美しくシャープだ。最初のページから遠くのベンチに座っているお母さんらしき人影がちゃんと描かれて、さやちゃんのほうを注視している。そう思ってさらに扉絵にまで遡ると、この絵が最初にしげみに気づいたさやちゃんを見ている、お母さんの視点であることがわかる。最後になって急に現れたのではなく、最初からお母さんはさやちゃんを見守っていたのだ。2020/09/07
annzuhime
32
図書館本。茂みの中に自分だけが見つけたひみつのばしょ。そこにずっといようと考える。お腹が空いても眠くなっても。いろんな想像の中で出てくるたくさんの動物たち。きっとパーティーも楽しいものになるんだろうね。2024/02/17
たーちゃん
25
息子もよく友達と大きな公園に行くと、草が生い茂っていて子供が通れるくらいの穴が開いている所に入って遊んでいます。トトロに会える通り道のような。子供は秘密基地のようでワクワクしますよね。2021/03/17
ごんたろう
14
公園のしげみに隠れてふと思う。向こうからは見えないがこちらは見える。この素敵な場所は私の空間だ。ここで生活もできる。紅葉の季節にはたくさんの木の実。雪景色になればふかふかのベッド。春になれば動物たちを呼んでパーティ。そんな女の子の世界が描かれる。美しいカラフルな世界だ。まさに隠れ家とは自分自身を再確認し、安心と自信を膨らませる空間である。その感覚は大人にだってある。自分の気持ちが満たされたから、この場所でパーティをしようと思う。みんなを呼ぼう。ただ、残念だが親はこの世界へ入れない。子どもの自立の第一歩だ。2014/12/13
刹那
13
昨日も読んだひがしちからさんの絵本。二冊ともこどものころを思い出す素敵なおはなしでした♪こんなしげみがあればいいなぁ♪2012/06/27
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