内容説明
凄まじい破壊力はどこから生まれるのか?
終戦80年、ロングセラーの最新決定版。
核分裂の発見から原爆投下まで、わずか6年8ヵ月──。
物理学の探究はなぜ、核兵器の開発へと変質したのか?
「永遠不変」と信じられていた原子核が、実は分裂する。
しかも、莫大なエネルギーを放出しながら──。
1938年にこの事実がわかった瞬間から、おぞましい兵器の誕生は運命づけられていたのだろうか。
物質の根源を探究し、原子と原子核をめぐる謎を解き明かすため、切磋琢磨しながら奔走する日・米・欧の科学者たち。
多数のノーベル賞受賞者を含む人類の叡智はなぜ、究極の「一瞬無差別大量殺戮」兵器を生み出してしまったのか。
近代物理学の輝かしい発展と表裏をなす原爆の開発・製造過程を、予備知識なしでも理解できるよう詳しく解説する。
〈原子爆弾はなぜ、同じ国の二つの都市に投下されなければならなかったのか?
世界唯一の被爆国である日本は、たとえ明快な答えが得られなくとも、これらの疑問を永遠に問い続け、世界に訴え続ける責務を負っている。原爆投下の事実は、決して歴史上の過去の出来事として片付けるわけにはいかないからである──。(「はじめに」より)〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
55
本書は、「はじめに」にて、〈原子爆弾はなぜ、同じ国の二つの都市に投下されなければならなかったのか?世界唯一の被爆国である日本は、たとえ明快な答えが得られなくとも、これらの疑問を永遠に問い続け、世界に訴え続ける責務を負っている。原爆投下の事実は、決して歴史上の過去の出来事として片付けるわけにはいかないからである──。〉と語られている。その問い掛けはいい。2026/01/07
aki
4
満足度の高い長編ノンフィクションだった。全体の半分くらい核分裂の説明があるので、原子爆弾の仕組みの解像度が高まる。 それにしても原子爆弾の破壊力は凄まじい。現代の核弾頭は一体どれほど威力があるのだろう・・・。2025/11/09
どさんこ
3
投下から80年目のこの日に読了した。同じ話が何度も出て来るのが少しうるさい。しかし、開発過程についての説明は、実に分かりやすい。それにしても、よくも短期間で完成することができたものだ。アメリカの資金力と、開発に携わった多数の天才達とが成し得た成果に驚く一方、人間の欲望の恐ろしさに戦慄する。2025/08/06
ネコ
2
1945年7月、アメリカのプルトニウム爆弾の実験に集結した科学者のうち11人がノーベル賞受賞者(戦後授与されたものを含む)だったことにモヤモヤする。2025/09/21
しょー
1
砂鉄堂書店で紹介された本。原子力や原子爆弾、濃縮ウランやプルトニウムという言葉は知ってたけど、それらの本当の意味や原理をこの本で初めて理解出来たと思う。アメリカの原子爆弾の研究開発はあらゆる物理学者の叡智の結晶であることが何とも言えずツラい。彼らは核分裂や核分裂の連鎖という現象に強い興味を持ち、それを実現させたかったのだと思う。後にノーベル賞を受賞した科学者も多数参加していたことや、こんなに短期間で開発に成功したこと、ナチスのユダヤ人迫害が影響していることなど、歴史のいたずらとしても被害が大き過ぎた。2025/10/21
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