講談社文庫<br> 青く滲んだ月の行方

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講談社文庫
青く滲んだ月の行方

  • 著者名:青羽悠【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2025/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065401125

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内容説明

「ここからどうすればいい?」僕がこう思っている時、きみは。
若者の真実を描く感動共作!!

何かを「好き」と言える人を眩しく感じる隼人、
「女の子との遊びはクレーンゲームみたいなもの」と言ってみせる大地、
高校時代までは、周囲から認められて自信を持っていた和弘、
仲間が何に苦しんでいるのか分からず、寄り添えない自分に絶望するBーー
「なりたい自分」に向かってひとり藻掻く、大人未満の4人の物語。

『茜さす日に嘘を隠して』(真下みこと)と繋がる世界ーー

●ニシダ(ラランド)
あの頃の感受性が戻ってきて痛くて気持ちいい。

●瀧井朝世(ライター)
どんな人間にも、その人だけの真実があるのだと改めて気づかされた。

<第1話 端正な夜>
恋人の咲良に別れを告げられた隼人。1年半付き合っていたはずなのに、胸は痛まないことに動揺する。サークル同期の皐月は、自分の好きなことを活かせる業界に就職したいらしい。それに比べて隼人は、手堅い企業ばかり受けていた。恋人と別れて「悲しい」、サークル活動が「楽しい」、あの会社に「就職したい」。それは、本当に自分の感情なのかーー?

<第2話 街の地球人たち>
大学2年生の大地は、女の子を絡め取って過ごしている。友達の俊也は最近また、彼の人生を狂わせた女と連絡をとっているらしい。サークルのあの子も、マッチングアプリで出会ったあの子も、幼なじみの俊也のことさえも、全然わからないーーそうもがく大地がとった行動とは?

<第3話 途方>
留年続きで三回目の大学3年生となってしまった和弘。ついに実家に帰らなくてはならない――。喫煙所で出会った綾香が、なぜか和弘の帰省に付き合うと言い出し、一緒に海沿いの故郷へ向かうことになった。大学に入ってからずっと「何かが違う」と感じていた和弘。過去と現実の間で揺れる、二人の逃避行が始まる。

<第4話 αを待ちながら>
クラスメイトのAが自殺した。放課後、校舎の三階から飛び降りたらしい。演劇部のBは、それからなぜか脚本が書けない。空想の悲劇とは違う、本物の悲劇。今まで書いてきた不幸な出来事について、自分は何を思っていた? 無自覚な残酷さについて思い悩むBは、非常階段でαと出会う。どうやら、彼女もAの自殺について考えることがあるようでーー

<第5話 逆三日月>
就職して2年半、隼人は後輩の大地と大学の学園祭に顔を出した。いつまでも続くと思っていた学生生活が今となっては遠く、当時心に秘めていた自分に対する葛藤や悩みも、すっかり過去のものになってしまったと気がつく。一方で、最近の大地は特別な女性との付き合いを続けているらしくーー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

28
なりたい自分と現実のギャップにもがく大人未満の4人。ゆるく繋がる若者たちの真実を描いた5つの連作短編集。恋人の咲良に別れを告げられても感情が動かないことに動揺する隼人、友達の俊也が人生を狂わせた女と未だに繋がりがあることに苛立つ大地、喫煙所で出会った綾香と一緒に海沿いの故郷へ帰省する留年3回目の和弘、クラスメイトAが自殺して自らの無自覚な残酷さに思い悩むB。大学時代の悩みや葛藤が過去のものと気づいた隼人と大地の失踪。周囲と比べたり、何者にもなれない自分を自覚してそれぞれのやり方で向き合う姿が印象的でした。2025/07/15

jolly

1
『Dear Moon, 』だけ勉強になった。隼人以外の青春は設定からただのクソだと思った。 2025/10/21

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