私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない~韓国、女性たちの労働生活史

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私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない~韓国、女性たちの労働生活史

  • 著者名:京郷新聞ジェンダー企画班/すんみ/尹怡景
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 大和書房(2025/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479394570

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内容説明

韓国大手新聞社「京郷新聞社」で特別に編成されたジェンダー企画班による、偉大すぎる女性たちの記録
激動の時代、国を影で支えてきたのは「正社員」には数えられない無数の女性たちだった――。
韓国社会を支えてきた50~70代の女性たちへのインタビュー集。


Contents

Prologue ありふれた声を求めて
WAY TO WORK 出勤一日目
ほら見ろ、これが女性たちの人生だぞ。

悪いことが波のように押し寄せてきたけれど、私は逃げなかった
Insight 1954年、32万人の娘たちが生まれた

WAY TO WORK 出勤二日目 
私たちが働いていないだと? 

ヒジャさんを表現するにはあまりにも小さい「家の人」という呼び名
字を書く人、イン・ファジョン
Insight ある日突然彼女たちの労働が消えたとしたら?

WAY TO WORK 出勤三日目 
男尊女卑からフェミニズムまで

娘たちに伝えるスンジャさんの本音
Insight 変わったものと変わらないもの
Insight 娘たちは母親の労働から女性の労働を読み取った
WAY TO WORK 出勤四日目
ここは都会と違うんです

グァンウォルさんが10年間婦人会長を務めてきた理由
この身で生まれてこの鉱山の鉱員となり
Insight 農村の時間は、30年遅れて流れる

WAY TO WORK 出勤五日目
今日も出勤する女性たち

Insight 女性たちの将来の夢
アンナさんの労働は、愛になった
テスンさんは新しい70代を準備している
私は自分自身が名刺です。
ラップと月曜日が好きなウンスクさん

Epilogue 彼女たち一人一人が、一冊の本だった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

30
外で働くのは男性、家事一切と育児をするのが女性という考え方が、韓国ではずっと当り前でした。結婚して子供が生まれて、夫がちゃんと稼いでいてくれればいいのですが、稼ぎが悪かったり、働かなかったりする夫の代わりに必死に働く女性が多くいました。もちろん家事も、子育ても、親の介護もしながらです。妻がどんなに働いても、家の所有権も、会社の社長という身分も、すべて夫のもの。妻には自由に使える時間もお金もない。それが当たり前の事でした。(ああ、日本も同じでしたね)2025/12/09

二人娘の父

17
社会の見えないものにされてきた「女性の労働」。当事者の語りからその実態と思いを可視化して、「ここに女性がいるのだぞ」という旗を掲げる。このような企画が成立し、書籍化され、海を渡って日本語訳が出版された事実に、心からの敬意を贈らせてもらいたい。50~70代の韓国女性たちが、韓国社会のなかで客観的にどのような位置を占めるのか。それは統計情報によって明らかにされる。コロナ禍によってエッセンシャルワーカーへの注目は高まったが、その待遇は高まっていない。日本も同じ。そう日本と韓国の状況は酷似しているのだ。2025/11/12

10
「1971年のアンケート調査では男性経営者の70%が『男性の能力は女性より優れている』と回答」…の国で、キム・ジヨンの母世代たちのインタビューに客観的データも加えた、まなざされなかった彼女らへ花を手向ける一心で作られた本。 慰めとエンパワメントになるのは勿論、バックラッシュも引き起こしそうな「ほら見ろ、これが女性の人生だぞ」という大胆な文言。 大丈夫、反発など叩きのめす勢いでどんどん行こう。アイスランドで「女性の休日」が行われる10月に読めて良かった。2025/10/29

nekomurice

6
すごく良い本だった。聞くに耐えない状況のなか、生きる為に必死に働き、家族を支え、常に何かを学ぼうとするオンニたちに胸を打たれた。写真のオンニたちもとても良い笑顔。「人生そのものが立派な名刺」ほんとその通りだと思う。出勤三日目のスンジャさんの娘さんのお手紙に涙ポロリ。*苦しまずに、楽しく生きて。生きてみたら、人生は…そう長くないのよ。2025/09/05

Dwight

3
夫婦の家事分担を「完全に」公平にする。たった今からやる。やれるはず。できない理由はない。できないのではなくやりたくないだけ。今でも多くの夫婦で家事分担は不公平のままで、夫は涼しい顔をして妻に不当な負担を押し付けて平然としている。と聞いていますが実態はどうなんですか。♪ぱわーとぅーざぴーぽー2025/10/24

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