内容説明
雑草について調べる「雑草サークル」を立ち上げた学生たちと植物学者の大学教授によるエッセイ風ミステリー。
本書で書かれている植物に関するデータは、実際の実験によるもの。研究などで解明されることのない“身近な疑問”について、学生たちが自ら試すことでたどり着いた「図鑑や論文では書かれることのない特性」を取り上げる。
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植物図鑑に書かれていることは、
人間が限られた観察で書いているに過ぎない。
言わば、一方的な決めつけに過ぎないかもしれない。
図鑑に書かれた姿が、
「こうあるべき」と人間の勝手に過ぎないとしたら、
それに囚われることなく、自在に変化する雑草の、
何と自由なことだろう。(本文より)
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『生き物の死にざま』『はずれ者が進化をつくる』など数々のベストセラーで知られる人気生物学者が描く「雑草サークルミステリー」の世界へようこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこまんま LEVEL2
17
毎日何気なく見ている雑草から謎を見つけ解明しようとする問題発見力。そこから優秀な研究者や人材が生み出されると思うと案外素朴なところからノーベル賞を受賞されるような方が誕生するんだろうな。隠れた偉大な本だ。雑草といえども見下してはいけない。人間より優れているような気さえしてきた。雑草って素晴らしい。2025/11/20
しん
16
雑草サークルのメンバーと顧問の稲垣教授が雑草たちの戦略をメンバーの実験によって明らかにされていく。ちょっとした物語のような感じがしたりする。植物ミステリーというジャンルかも。雑草たちのたくましい戦略についてはとても興味深かった。雑草たちの敵も出てくるのも、とてもおもしろい。2025/09/23
びぃごろ
14
雑草の不思議を「雑草サークル」の学生と顧問の教授によるミステリー仕立てで読ませる。実話をもとに、植物の実験データが添えられているので専門的ながら親しみやすい作りになっている。・茶畑に生えるハルノノゲシ種内変異でカテキンやカフェインに耐性がある。・ホトケノザは花によって蜜の量を変えギャンブル性を高め、ハチにいくつもの花にとまるようしむける。・ヒラタアブはニワゼキショウのフローラルフィルターにより避ける。・雑草(オオバコ)戦略の真骨頂は逆境2025/11/19
茶幸才斎
3
とある大学で、意欲ある学生たちが雑草学サークルを立ち上げた。学生たちは雑草学が専門の稲垣教授の助言を受け、例えば茶畑で育つハルノノゲシに見られる発芽時期の特異性など、活発な議論と野外観察や実験を通じて、雑草に関するさまざまな謎や疑問に挑む。私が草取りを始めると、千切れた草は揮発性物質で警告を発する。感知した周辺の草は抗菌物質を生成し防御体制をとる。警告は根からも分泌される。土中の種子が密かに発芽の準備を整える。草のざわつきは周囲の昆虫にも伝播する。物言わぬ雑草の鋭敏でダイナミックな生態を想像すると楽しい。2025/09/26
fuku-fuku-fukui
2
新しい本が出るたびに思わず買ってしまう先生の植物物語。動けないがゆえの、合理的で緻密な戦略が解き明かされます。種を後世に残すためにあらゆる状況に対応する、これ何かのヒントになりますよね。2025/08/12
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