内容説明
全米図書賞受賞作家の最新作!
台湾グルメ×レトロ建築×女子共同生活
「あんたと一緒にいない日々は、とても寂しかった」
ワケあり住人たちが味わう未知の痛みと、百年前の台湾料理。
昭和十三年築の日式建築・四維街一号には、
四人の大学院生と酒呑み大家が暮らす。
一階は、BL作家の知衣と聡明でモテる小鳳、
二階は、苦学生の家家とシャイな乃云。
互いに秘めた想いを抱え食卓につく住人たちは、
あるとき『臺灣料理之栞』という古書を発掘する。
五人の孤独が手繰りよせた〈ある家族の苦い歴史〉とは―――
◆池澤春菜さん満腹◆
「なんでこんなに懐かしいの? 四維街一号に、きっとわたしも住んでいた」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
184
台中に残る戦前に建てられた日本風木造レトロ建築である、女性専用シェアハウス・四維街一号。大家+入居者4人による賑やかな共同生活。古書「台湾料理之栞」による料理の再現や台湾の文化·風習ネタを絡めつつ、5人それぞれの観点から描かれる、ほのぼのとした展開が、終章で童謡「ももたろう」に涙する感動の物語へと昇華します。2025/10/26
榊原 香織
119
これ面白い!日本の少女漫画みたい。 台中の旧日本家屋でシェアハウス中の女子大学院生4人+大家。シスターフッド。薬膳、食べ物の話題満載。台湾ならではの多文化的雰囲気。2026/05/04
R
88
シェアハウスに暮らす女学生4人と大家1人の群像劇。各々が事情や背景を持ちつつも、シェアハウス内で人との、心や体の距離というものを感じつつ、自身の事情ともうまく折り合いをつけていく姿が成長劇のようでもあってよかった。女性同士の恋愛という側面もあるが、友情、家族愛といったものもひっくるめて、すべての親愛が詰まっているという感じをシェアハウス内で食卓を囲むことでゆっくりと育み、繋がりをもっていくというのが読んでいて健やかで大変よかった。2026/09/05
pohcho
64
古い日本式建築のシェアハウスに暮らす4人の大学院生と大家さんの日々。食堂で一緒にごはんを食べる場面が楽しいし、台湾の民族や文化の話もとても興味深かった。BL小説家の知衣の口調がちょっと成瀬みたいなのも楽しい。同性同士の恋愛話もあるが、どちらかというと友情に近い感じでほほえましく読める。それでほのぼのとした話だと思っていたら、最後の大家さんの話が切なすぎた(台湾で同性婚が認められているのは初めて知った)2025/11/18
がらくたどん
57
現代台湾の女子大生達が暮らす1938年建築で四維街の名を持つ日式建築のシェアハウス。なんという微妙な歴史の情報量!と一瞬クラッとしかけるが楊双子の魔法はあっという間に百花の園へと読者を招く。シャイな転入生。率直な苦学生。浮世離れした学生作家。奔放で聡明な令嬢。そして謎多き大家。発見された古い料理本に導かれ彼女達はプライドと孤独感を胸に友愛と性愛を探り育む。同性婚が合法化されて久しい台湾なので別に「禁断」設定ではない。多言語多民族ならではの出自と文化がほろ苦い歴史を豊潤な味わいの並ぶ一つの卓に変えるのだ♪2026/10/08




