四維街一号に暮らす五人

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • Reader

四維街一号に暮らす五人

  • ISBN:9784120059261

ファイル: /

内容説明

全米図書賞受賞作家の最新作!
台湾グルメ×レトロ建築×女子共同生活
「あんたと一緒にいない日々は、とても寂しかった」
ワケあり住人たちが味わう未知の痛みと、百年前の台湾料理。

昭和十三年築の日式建築・四維街一号には、
四人の大学院生と酒呑み大家が暮らす。
一階は、BL作家の知衣と聡明でモテる小鳳、
二階は、苦学生の家家とシャイな乃云。
互いに秘めた想いを抱え食卓につく住人たちは、
あるとき『臺灣料理之栞』という古書を発掘する。
五人の孤独が手繰りよせた〈ある家族の苦い歴史〉とは―――


◆池澤春菜さん満腹◆
「なんでこんなに懐かしいの? 四維街一号に、きっとわたしも住んでいた」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あいかわ

5
「台湾漫遊鉄道のふたり」が刺さりまくり、同じ作者の新作翻訳ということで即購入。読んでいるときのワクワク感や文化の差異を感じる刺激は「台湾漫遊鉄道のふたり」のほうが強かった。でも読み終わってみると、特に最終章が効いてくるのだけど、なんとしみじみいい話なんだろうと心にきた。前作が台湾人と日本人の差異と関わりであれば、今作は台湾の中の多様性、アイデンティティについて知ることができた。うん、やはり好きな作家だ。2025/07/29

青猫ノラ

4
台湾にあるレトロな日本式の女性専用シェアハウスが舞台。そこに暮らす四人の大学院生と酒呑み大家の物語。全米図書賞・翻訳文学部門受賞の前作『台湾漫遊鉄道のふたり』が良かったので、さっそく新作も手にとる。今作も互いの気持ちの距離感の描写が繊細で良かった。滋養ある百合小説。2025/07/20

ゆり

4
台湾漫遊~よりも台湾の料理がたくさん出てきて勉強になる。しかし今回は味の詳細などがあっさりめ。食べ物に東洋医学を組み込むのがさすが台湾といったところ。登場人物ほとんど全員が同性愛者(百合)で、台湾漫遊~よりも恋愛に重きがあり、柔らかい作風のなかに急にセフレなどの単語が出てくるのでびっくりします。現代の話より台湾漫遊~のような過去の話のほうが作風にあうのではないかなと思いました。2025/07/14

はしびろちゃん

2
いい作品だった。時の移り変わりと共に自分の心や関係性が変わっていくことが、自然に、だけど特別に、でも気取らずに描かれていた。最後の大家さんの章では少し涙が出てしまうような種明かし的な要素もあって、心に沁みる読後感だった。中医学や薬膳の考えや食生活が日常に根付いているなぁと感じる描写もとても魅力的だった。読んでるとお腹が空いちゃう!2025/08/07

にしきみ

1
住みたい2025/07/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22713103
  • ご注意事項

最近チェックした商品