内容説明
コメンテーターが語る警察捜査。法曹や元刑事が語る警察捜査。映画・ドラマが語る警察捜査。あふれるほどの情報が、どこかしっくりこないのは何故なのか。好き嫌いや仮定や憶測が、必ず付いて回るのは何故なのか。逮捕は捜査の目的ではなく、警察は自白コレクターじゃない──擁護でも暴露でも講談でもない純粋な「捜査の基礎とファクト」を、ひたすら実例と実務によって解きほぐす、“義務教育で学びたかった警察捜査”。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
6
平成始め頃、捜査の目的&機能が犯人を有罪にすること「だけ」では不十分とされた。〈起訴にならない事件は無価値だとか、検事さんが頷かない事件は着手しないとか、被害届が出ていなければ動けないとか[…]被害者の意見や動向は本質的に無関係だとか〉▲職務質問を定める警職法(警察官職務執行法)第2条第1項〈警察官は,【不審者】[…]を停止させて質問することができる〉。「時間停止AV」はここから来ているのかもと思ったり(まぁ、海外SFの「停滞フィールド stasis field」はもっと古いけども)2025/08/12
ごんすけ
0
25/8/16 刑事の現場経験もある元警察官僚による捜査実務の内情を記したもの。筆者は、「我が国における冤罪というは全て過失によるものです。警察官の故意による冤罪というのはおよそ想定できません。」と断言される。しかし、つい先日も被告人の無罪を強く推認させる証拠を隠蔽していた事案があったが、これも過失なのだろうか?疑問を禁じ得ない。2025/08/16
ポメラニャン
0
小さい頃は刑事に憧れていたけど、内情を知ると、なんて大変な、理不尽な仕事なんだ!!!と思った。殺人が起きたら年末年始も夏休みも年休も吹き飛ぶなんて、働いてる側からしたらたまったもんじゃないよな、日本の警察官皆様毎日お疲れ様です。 ★★★★☆2025/07/25