内容説明
今だからこそ語れる子ども時代、デビュー当時、そして父の死――。東京の「街」に重なる記憶をめぐる自伝的エッセイ集。書き下ろし「二度と行けない場所たちへ」を新たに収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あやめ
4
昔はこの著者大好きで、心救われたり響く言葉も多かったのだけど、いつからか読んでいても、なんだか「ふーん」てしか思えなくなってしまった。自分の感覚も変わってしまったのだろうか?自分の意に沿わない相手には、自分は悪くない、相手がひどいってスタンスが受け付けられなかった。2025/08/17
ゆきんこ
3
街や、そこへと続く街道。住んでいた家、周りの風景、よく顔を出していた馴染みのお店。親しかった誰かとの思い出や、ひとりぼっちで過ごした記憶、いろんな物語が、街には溶け込んでいるものなのだな、と読み終わってしみじみ思う。家族や友人、いろんな人や、愛犬、そういった大切なものとの、いろんな形でのお別れが、随所に出てくる。悲しいことも嬉しいことも、静かに息づいて、街の風景の一部に溶け込んでいくのかもしれないな、と。2025/07/23
じぇーん
2
よしもとばななさんって本人が言うほど変わってはいないと思う。同じくらいのことを思って心の中で呟いて暮らしているけど市井の人たちはそんな感情は流れてしまって文章にとどめることができないだけ。2025/06/29