内容説明
今川義元の子・氏真
北条家の四男・氏規
信玄の長子・義信
――知られざる傑物に光をあてる
今村翔吾、初の短編小説集
父義元を討たれ、今川彦五郎氏真は家督を継ぐ。しかし、隣国に圧迫され没落の一途を辿ってしまう。
そんな暗愚と評される氏真を、妻の由稀だけは信じていた。苦難の中、氏真と由稀は近江で童たちの師となり、未来に明るい光を見る。だが、童らに悲劇が――。
蹴鞠と和歌を愛す氏真が、天下人信長に示した心意地とは(「蹴れ、彦五郎」)。
誰もが持つ、輝く才を描いた八編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やな
22
初の短編集、書かれた時期は違うもののどこか繋がっている感じがして面白かったです。2025/08/16
Atsushi Kobayashi
17
ちょっとムラがありましたが、面白かったです。2025/07/17
ayafuya-papa
11
今村翔吾さんの初の短編集とのことで一気読み。戦国時代の有名な武将の息子に焦点を当てた作品がいくつか並びます。どの息子も美男子?!特に今川家、北条家、武田家というのは関ヶ原の時点では滅亡していたということに改めて驚きです。その他のミステリーものやデビュー時などの小説もあり、多彩で楽しめる一冊です。今村さんは他の作品もそうですが、超有名武将の少し横にいる人の人物像の描写がすこぶるいいですね。どの作品も面白い訳ですね。2025/08/12
yuuguren
10
時代歴史の短編小説が8編おさめられている。今川氏真、太田道灌、武田義信など名前は知っているが詳しく活躍の内容を知らないといった人物が主人公の場合が多い。「三人目の人形師」は今村氏では珍しいホラー調で印象に残った。「晴れのち月」は戦国の世、一国を率いる立場にありまたその素養も十分に備えてはいるのに、妻と娘を愛する感情を優先させざるを得なかった武田義信の悲しみが描かれている。2025/08/10
hideto
10
今村先生の新刊は珍しい8作からなる短編集。得意な戦国時代から、珍しい明治時代の話まで、バラエティに富んだ内容になっています。とりわけ、本のタイトルにもなっている「蹴れ、彦五郎」は、今川氏真の気概溢れる姿に心打たれましたが、まさかこれが初作品とは驚きました。才能ある人は最初から違うんだな〜なんてことを思った1冊です。2025/07/26




