入管の解体と移民庁の創設――出入国在留管理から多文化共生への転換

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入管の解体と移民庁の創設――出入国在留管理から多文化共生への転換

  • 著者名:駒井洋【監修】/加藤丈太郎【編著】
  • 価格 ¥2,816(本体¥2,560)
  • 明石書店(2025/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784750356013

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内容説明

収容者の相次ぐ死亡事件や長期収容など、外国人を治安の対象として管理することを目的に作られた入管のひずみが各地で起きている。
事実上の移民が多数来日しているなかで、限界を迎えている入管体制をどう変えていくか。歴史にさかのぼって転換の道筋を考える。

目次

「移民・ディアスポラ研究」10の刊行にあたって
序章 出入国在留管理庁の解体と移民庁の創設[加藤丈太郎]
はじめに
1 出入国「在留」管理庁の創設
2 なぜ出入国在留管理庁の「解体」なのか
3 なぜ移民庁の「創設」なのか
4 本書の構成
第1部 人権無視の外国人管理
第1章 ウィシュマさん死亡事件[指宿昭一]
第2章 強化される在留管理[篠原拓生]
第3章 「無法」地帯と暴力――入管収容における暴行、懲罰の実態[平野雄吾]
第4章 入管収容における性差別主義と多様な性の迫害[滝朝子]
第5章 日系ブラジル人Tの収容と強制送還[田巻松雄]
第2部 元入管職員の『中の視点』から
第6章 日本における出入国在留管理組織人事の現状と課題[大西広之]
第7章 入管内でのいじめ[渡邉祐樹]
第8章 入管の恣意的な判断[木下洋一]
第9章 交流共生庁の創設[水上洋一郎]
第3部 入管の歴史
第10章 冷戦と戦後入管体制の形成[テッサ・モーリス=スズキ(伊藤茂訳)]
第11章 戦前から戦後へ――特高警察的体質の保持[駒井洋]
第12章 冷戦と経済成長下の日本の「外国人問題」[外村大]
第13章 1990年から21世紀における出入国在留管理[ファーラー・グラシア(加藤丈太郎訳)]
第4部 移民庁の創設に向けて
第14章 日本における「民族的」アイデンティティ――「民族」概念の創出と伝播[小熊英二]
第15章 レイシズムを根底にもつ入管の課題――名古屋入管収容者死亡事件を手掛かりに[小林真生]
第16章 諸外国の移民庁の成り立ち――入管・統合政策担当機関と収容・永住・帰化のあり方[近藤敦]
終章 出入国在留管理から「双方向」の多文化共生へ[加藤丈太郎]
書評[駒井洋]
編集後記
資料
在留資格一覧表および在留期間一覧表
出入国在留管理庁および「出入国管理及び難民認定法」にかかわる年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

35
一人の著者が書いた本ではなく、「移民・ディアスポラ研究会」のメンバーの論文を編んだ論文集。 執筆者の中には、元入管職員4名も含まれている。/ ◯加藤丈太郎「出入国在留管理庁の解体と移民庁の創設」: 【「高度に発電した政治共同体であれ文明であれ、そのさらなる発展のためには、異質性を受け入れながらハイブリッド化することが絶対的に要請されている」】(ハンナ・アーレント)/ 法務省は、入管法をあらゆる法の上位に位置付けようとするが、これには、 「外国人に対する憲法の基本的人権の保障は(略)外国人在留制度の→2024/06/11

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