内容説明
“距離感”を描き続けてきた著者の最高傑作
光浦靖子さん推薦!
「針は心のあるべき場所に導いてくれる。大袈裟に言えば救い、手芸らしく地味に言えば楽しいからねえ」
街の小さなテーラーを舞台に、しなやかに生きる力をくれる物語。
☆デビュー10周年記念作品☆
あらすじ:幼い頃から可愛いものが大好きで、頭のリボンがトレードマークの百花。”よくわかんない店”で働きながら、マイペースに日々を過ごす彼女は、あるとき伯母の加代子が営むテーラーを手伝うことになる。女性であることを理由に、紳士服を作ることが許されなかった加代子は、夫亡き後、日用品を中心に製作しているが、あるとき「下着のリメイク」の依頼が届き、手芸好きの百花の力を借りることにしたのだった。
下着にまつわる固定観念を軽やかにすり抜け、読む人の心をそっと解きほぐす物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
293
寺地 はるなは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者デビュー10周年記念作品、リボンちゃん連作短編集の佳作でした。女性は、ともかくとして男性でオーダーメードの下着を注文する人がいるでしょうか❓ https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639199422025/08/27
fwhd8325
209
作家さんとの出会いというのは、出会い頭というか、偶発的なことが多いように感じます。この作品は10周年記念ということですが、寺地さんの作品に出会って7年目に入りました。「私の良い子」がきっかけです。それから追いかけるように作品を読み続けています。作家さんに対して推しという表現はどうかなと思いますが、好きな作家さんの一人です。この作品にも癒やしというか、肩の力を抜いてと、教えられたように感じます。リボンちゃんというと、清涼飲料水を想像しますが。このリボンちゃんも爽快です。2025/10/02
いつでも母さん
165
リボンちゃんと言うタイトルから、ふんわりした物語なのかと思うもののそこはやっぱり寺地さん。静かに的を射る言葉や感情の揺れに、らしさ全開で(褒めてます)私の心の襞の裏に上手い具合に刺さりまくりだった。人と比べる必要はない。本人が居心地の良い生き方をしてくれれば・・今なら本音でそう言えるけれど。加代子さんとリボンちゃんこと百花さんの関係性が素敵だが、最後まで気になったのは波留ちゃんだ。それからの波留ちゃんを見てみたいと思う。2025/08/16
かたつむり
134
久々の大好きな「寺地はるな」作品♡相変わらずほっこりさせられたし的確なお言葉に心が踊る♪そして「しまむらひかり」さんの絵が可愛い!題名のない5話からなる各章の初めの絵がお話とリンクして…それがまた良かった♡2026/06/27
ネギっ子gen
134
【自分の好みを知ることは、心の奥を見つめること】結んで、つるして、巻いて、編んで、飾って、みたいな。たまに気まぐれに風になびいて。しなやかにかろやかに、その姿を自在に変えていく、頭のリボンがトレードマークで手芸好きな百花のお話。<刺繍は不思議だ。キャンバスにすこしずつ絵の具をのせていくように、糸を面に埋めていく。慎重に針を動かすたびに、その糸が自分を導いてくれるような気がしてくる。どこか、心のあるべき場所に。同じ図案でも、糸やステッチを変えるとまったく違う印象になる。やればやるほどおもしろい>と―― ⇒2025/09/24




