現代カナダを知るための60章【第2版】

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現代カナダを知るための60章【第2版】

  • ISBN:9784750351674

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内容説明

Hello, bonjour! 好評既刊を日本カナダ学会の総力を挙げて改訂。
社会の分断が叫ばれる隣国アメリカや欧州各国と比較し、「カナダ的例外」と称されるほど多文化主義が成功しているとされるカナダの最新事情を、先住民、日系人の部を新たに設けて、歴史にも目配りしつつ多角的に紹介する。

目次

はじめに
カナダ全図
カナダの基礎データ・カナダの国旗・カナダの紋章
Ⅰ 国土・環境
第1章 カナダの国土と自然環境――人間の活動を規定する自然的基盤
第2章 大西洋カナダ――海とともに生きる個性豊かな縁辺地域
第3章 中央カナダ――カナダの発展を支える中核地域
第4章 西部カナダ――急速な発展を遂げる資源豊かな地域
第5章 カナダの極北地域――極寒のツンドラ地帯
第6章 気候変動とカナダ――地球温暖化の影響
【コラム1】変化する加米国境
Ⅱ 多様性のなかの統一
第7章 統計にみる民族的・言語的多様性――大都市圏ではヴィジブル・マイノリティが多数派に!?
第8章 移民政策と社会統合――積極的移民受入れ、これがカナダの生きる道
第9章 多文化主義の今――成功は「カナダ的例外」か
第10章 宗教的多様性とケベック――ムスリム女性のヴェールをめぐる論争
第11章 カナダ人のアイデンティティ――最近の調査報告から
第12章 オー・カナダ――2つの言語をもつ国歌
Ⅲ “最初のカナダ人”――先住民
第13章 様々なカナダ先住民――新たな先住民社会の生成
第14章 カナダ先住民のアート――先住民らしさの表象
第15章 カナダの都市先住民――新たな先住民ネットワークと文化の生成
第16章 先住民教育の現在――教育の自治を求めて
第17章 伝統と近代の狭間で――先住民と近代産業の関係の歴史と将来
第18章 カナダ社会で活躍する先住民――たいまつを高らかに掲げて
第19章 カナダの自然と先住民――大地、水、そして動物とともにある私たち
Ⅳ 日系カナダ人と日本文化のひろがり
第20章 BC州、オンタリオ州、ケベック州の日系カナダ人――多様性のなかでの新たな絆
第21章 プレーリーの日系カナダ人――文化活動とカナダの多文化主義
第22章 日系カナダ人のアイデンティティ――ジャパニーズ、ニッケイ、エイジアン
【コラム2】カナダに花咲く日本文化
【コラム3】ジョイ・コガワ――日系カナダ作家の旗手
第23章 カナダの日本庭園――日本人ガーディナーの活躍
Ⅴ 社会・ジェンダー
第24章 カナディアン・ホリデー――全国一律とは限らない多彩な祝祭日
第25章 「独自の社会」としてのケベック――ケベックは他と何が違うのか? そのアイデンティティとは
第26章 大麻合法化の社会――2018年大麻法の壮大な実験
【コラム4】大麻ビジネス
第27章 規制の厳しい銃社会――南の隣国アメリカをにらみながら
第28章 セクシャル・マイノリティとカナダ社会――性の多様性と同性婚の合法化
第29章 女性の地位向上に向けて――政府調査委員会報告書から半世紀
第30章 変わりゆく家族と結婚の形――事実婚、同性カップル、一人暮らし(ソロ・リビング)
第31章 カナダ連邦騎馬警察――国家の象徴「騎馬警官(マウンティ)」
Ⅵ 政治・外交
第32章 政治制度の仕組み――民主主義の理念と実践
第33章 よみがえる君主制――カナダ立憲君主制の現在
第34章 カナダの憲法――カナダ的連邦制と人権保障の特質
第35章 カナダの政党――連邦政党と政党システム
第36章 ケベック問題――ケベコワとフランス系ナショナリズム
【コラム5】ケベックの庶民派宰相ルネ・レヴェック
第37章 「フランス語憲章」をめぐるケベック政治――ケベコワと言語の「生存」のための闘争
第38章 現代カナダの外交――ミドルパワー外交の過去・現在・未来
第39章 カナダにおける難民――その歴史と制度
Ⅶ 経済・社会保障
第40章 カナダの企業と産業構造――経済成長の担い手
【コラム6】カナダのAI・ICT産業
第41章 カナダの財政と税制――州が強い財政連邦主義
【コラム7】カナダの消費税――生活者の視点から
第42章 日加経済とTPP11――新時代の幕が開けられた日加経済関係
第43章 NAFTA・USMCA――自由貿易主義から「アメリカ第一主義」へ
第44章 カナダの社会保障――年金と医療
【コラム8】ベーシックインカム――カナダでの議論
第45章 カナダにおける障害のある人の福祉――障害のある人のインクルージョンへの取り組みを通した
社会連帯
Ⅷ 教育・言語
第46章 カナダの初等・中等教育――州ごとに異なる多様な学校教育制度
【コラム9】カナダにルーツをもつミッション・スクール① プロテスタント――東洋英和女学院
【コラム10】カナダにルーツをもつミッション・スクール② カトリック――カリタス学園
第47章 カナダの多文化教育――差別や偏見の解消を目指して
【コラム11】少年矯正施設における教育機会について――カルガリーの少年保護観察センター
第48章 フランス語イマージョンプログラム――学校教育における英仏バイリンガルの育成
第49章 カナダの高等教育機関――大学の特色と留学先としての魅力
【コラム12】日加大学間の交流
第50章 カナダの公用語政策――英語とフランス語のバイリンガル国家運営
第51章 カナダ英語――二重の基準をもつ英語
第52章 カナダのフランス語――ケベック・フランス語を中心に
【コラム13】カナダ研究国際協議会
Ⅸ 文学・文化
第53章 英語系カナダ文学――今、カナダの文学がおもしろい
第54章 フランス語系カナダ文学――ケベック文学の変遷を中心に
【コラム14】ケベック文学におけるガスペジー――地の果ての忘れられた故郷
第55章 『赤毛のアン』に描かれなかったカナダ――晴天率90%のアヴォンリー
第56章 カナダの演劇――多民族国家におけるアイデンティティの探求
【コラム15】大著『ケンブリッジ版カナダ文学史』の登場
第57章 カナダの音楽事情――保護政策との兼ね合いのなかで開花した才能
【コラム16】グレン・グールド――演奏会を拒否し、カナダの「北」に魅せられたピアニスト
第58章 カナダのミュージアム――誇りとアイデンティティ形成の場
第59章 カナダのスポーツ――多様化するカナダでアイスホッケーの人気はなぜ揺るがないのか
第60章 カナダの食文化――豊かな自然の恩恵を受けて
【コラム17】マーシャル・マクルーハン――メディア論の元祖が見つめた世界
エピローグ カナダとは何か――歴史の窓からみた現代カナダ
現代カナダを知るための文献・情報ガイド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かんがく

12
今年の夏、カナダに行くので読んだ。北米大陸のイギリス植民地という点ではアメリカと共通するが、フランスの影響、多文化主義、ミドルパワーなどアメリカとは異なる部分も多くある。書かれていた情報だけだととても良い国に思えてくるので、カナダの闇の部分も知りたいと思った。2024/05/27

kenitirokikuti

9
図書館にて。2021年3月刊行と新しく、新型コロナに言及される部分もあるくらい▲合衆国と異なり、宗主国(英、仏)と独立戦争しておらず、いまも君主制がベースである▲マーガレット・アトウッドも学校では歴代イギリス国王の名前を暗記させられたと語る。『赤毛のアン』に欠けるもの、先住民、冬の厳しさ、野生動物▲カナダの移民政策は1967年にポイント制を導入。かつては英欧からの移民が主であったが、多文化主義が深まっていった。カナダ権利自由憲章や1988年カナダ多文化主義法▲カナダには連立政権の伝統がない。2022/11/04

K

3
知ってるようで実は詳しく知らない国、カナダ。立憲君主制(イギリス国王を元首とする)、議院内閣制、連邦制と政治制度の複雑に加え、先住民文化と植民地時代の歴史、現代の移民大国としての姿が複雑に絡まったアイデンティティ問題を抱える、「多文化主義」「多様性」がキーワードとなる国。一緒くたにされがちだが、隣国アメリカとの違いがよくわかる一冊に仕上がっている。2025/06/20

Go Extreme

2
自然と環境: 国立公園保護地区 カナディアン・ロッキーとバンフ 歴史: ヌーヴェル・フランスと先住民 イギリスの進出 政治・外交: 連邦主義への道 ケベック問題 経済: カナダの経済発展とハロルド・A・イニス―ステープル理論 両大戦間期カナダの対外経済関係 加速する加米経済統合 民族のモザイク: 多民族国家カナダ カナダ先住民 社会: アングロフォンとフランコフォン カナダ連邦騎馬警察 教育・言語・スポーツ: カナダ教育と多文化主義 人物: バンティングとベスト ワイルダー・ペンフィールド ハンス・セリエ2021/12/28

たろーたん

1
カナダの特色は、「移民政策と社会統合」である。カナダは、毎年人口1%の移民受け入れを継続することを目標としており、積極的に移民受け入れを継続させている。その理由は二つあり、一つ目は人口政策で、出生率の低下化から、高齢化のスピードを鈍化させるために移民を受け入れている。二つ目は、労働人口確保だ。この「カナダ的例外」ともいえる欧米諸国に比べて多文化主義が成功している理由は、①多文化主義が法制度化されており、マイノリティの承認や保護、また逆にその限界も設けているためだ。(続)2023/10/22

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