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内容説明
トランプでもアメリカの財政破綻はもう止められない!
ドル基軸通貨体制が終わるから金はもっともっと上がる
いよいよトランプ大統領の関税戦争が始まった。ところが、高関税政策を打ち出したとたんに、意外な伏兵が現れた。日本市場で米国債暴落が始まったのだ。米国債金利は高騰し、ドル離れが急速に進んだ。引き金を引いたのは、なんと日本の農林中金だった。米国債投資で巨額損失を出していた農中は、もうこれ以上の赤字に耐えられずに米国債売りに出た。窮鼠が、猫を噛んだのである。
ベッセント財務長官は大慌てでトランプの執務室に飛び込み、「撃ち方やめ!」を進言した。トランプは自ら、関税の90日間の停止を発表した。すんでのところで米国債暴落、ドル暴落、株暴落というトリプル安は避けられた。だが、この瞬間にトランプの負けが決まった。
トランプはなぜ半狂乱になって関税戦争に打って出たのか? 巨額の累積赤字を解消しなければアメリカは破産してしまうからだ。いやもうすでに国家破綻している。高関税政策に期待できなくなった今、トランプに残された手段は、基軸通貨ドルの切り下げしかなくなった。ニクソン・ショック、プラザ合意の再来だ。ドルはもはや減価するしかなくなった。そうなれば、金はまだまだ上がる。アメリカドル覇権の崩壊を言い続けてきた著者の予言がこれから実現する。だから、ドルを捨てて、金を握りしめるべきなのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
9
金持ち願望など皆無の私にとって、金の価値がどんなに上がろうが全く関心は無い。ただ、この経済シリーズに僅かに書かれる世界情勢分析には興味あり。トランプ政権下の米国の状況は概ねご指摘のとおりだろう。ただし、この副島隆彦という人間は基本的に親中派なので、現在この日本で澎湃と沸き起こっている外国人に対する抗議の声が「反共右翼の戯言、愚かな排外主義者」としか見えていない。ここは来る参議院議員選挙の争点の一つでもあり、日本人の投票行動に期待したいところ。最後に記された統一教会の浸透は真実だとすれば由々しき問題だ。2025/07/01