小学館文庫キャラブン！ 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ

著者名：田井ノエル【著】/ＴＨＯＲＥＳ柴本【イラスト】

小学館（2025/07発売）

• ISBN：9784094074550

内容説明

愛が歪な神×恋愛に疎い花嫁の帝都婚姻譚！

　帝都の歌劇団で男役を演じる花形役者の早霧のもとに、故郷の瑠璃村で暮らす妹から手紙が届いた。どうやら妹が嫁に『逝く』ことになったらしい。瑠璃村では、信仰と畏怖の対象である神・オオルリ様に、花嫁として生贄を捧げる風習があり、その花嫁に妹が選ばれたのだ。早霧が今まで帝都でがんばってきたのは、いつか妹と一緒に暮らすため。妹を村から連れ出そうと、早霧は固い決意を胸に故郷へと戻る。
　妹と再会したものの、突然現れた何者かに襲われて異界への鳥居をまたぎオオルリ様の領域に入り込んでしまう早霧。今まで生贄に選ばれて村に戻ってきた娘はいない。すぐオオルリ様に殺されると思った早霧だが、なぜかオオルリ様は早霧を溺愛しようとし、私を愛してくれるか、と聞いてくる。
　実は人間に愛されたいと強く願うオオルリ様。だがオオルリ様から人間への愛情表現は歪んでいて、手段が残酷で忌まわしい。早霧は、いずれ帝都に帰してもらうことを条件に、男役で培った技術を駆使して愛され方を教えようと提案するが……。
　愛する努力の方向を間違えがちな邪神と、愛の指南役となったものの恋愛方面に疎い男前女子の、歪で愛おしい婚姻譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[RINGOoisiiiiiii]

めちゃくちゃオススメ！！表紙避けしてる人もいるかもしれない。後、あらすじだと、こんなおもろい中身だとは思わないのでもったない。でも、中身書くとネタバレなのもわかるからジレンマじゃんね！！！まずオススメなのが、ヒーローである邪神様。これがちゃんと人外してる神様。人外が人外してるの好きな人にオススメ。人に愛されたいけど人の常識を知らず神としての常識を持ち出すので命が軽い！次にヒロイン。今でいう宝塚男役のトップスター！！芯がしっかりしているヒロイン。両親は他界し村に妹を残し都会で働いています。

2025/12/23