内容説明
読後、きっとこの笑顔に涙する。
「ゆずのお母さんたちってドラマチックじゃん。この世知辛い東京で、一つの土地に、四人姉妹がそれぞれ家を建てて住んでたんだよ?」。幼馴染みの稲葉亜子に問われ、そんな大げさなと返す信濃ゆず。
漫画家の亜子は最近仕事に行き詰まっており、ゆずの母と三人の伯母たちの話を聞きたいらしい。すると、二人のそばにいた老女がにっこり笑い、ゆっくりと四姉妹の過去を語りだし――。
父の失踪、巨額の借金、仕事と結婚、そして老い。人生はままならないが、四姉妹はいつも笑っていた。七十年以上の時をこえ描かれる家族の物語に涙が止まらない、著者渾身の感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Karl Heintz Schneider
46
「田高家の四姉妹は全員酒が強い。よく飲む。よく食べる。そしてよく笑う。」戦中・戦後を生き抜いた四姉妹の物語。この楽しそうな表紙絵。見ているだけで幸せな気持ちになる。よく見ると一番右の女性は松葉杖をついている。戦争の暗い影がこんなところにも窺える。それ以外にも父親の失踪、多額の借金など数多くの災難に見舞われながらも笑顔を絶やさぬことで難局を乗り切ってきた。そんな彼女たちは一つの土地にそれぞれが家を建て一つの庭を共有して暮らしている。その理由を知ったとき、温かい涙に包まれた。ほっこり優しい気持ちになれる一冊。2025/09/21
さぁとなつ
44
一つの土地に四人姉妹がそれぞれ家を建てて住んでいた 庭はひとつ そこで集まり食べて飲んでしゃべり笑う 四人姉妹は幼い頃は仙台に母と住んでいた 戦争もあった 父は失踪した でも生きてきた それぞれが結婚し(二女は未婚)縁あって東京へ それぞれの青春や仕事や家族への思いが語られ、家族が増え…そして減っていく… 「もっと頼れー。私を。私も桃ちゃんを頼る。桜ちゃんも母ちゃんも李ちゃんもだ。持ちつ持たれつ。頼ったり頼られたりだ。この世はよ、おっかねんだから」「あひゃひゃひゃ、自分のじぇんこで、自分の家ば建てる!」2025/12/01
ゆのん
41
敗戦の傷が人々の心にまだ残っている時代。父親は借金を残し失踪。寡黙でドンとした母親と4人の姉妹の物語。とにかく楽しくて、泣けてものすごく良い本だった。通勤中の電車で読んでいたのだが涙が溢れてきて大変だった。戦後の発展や学生運動、結婚、出産、離婚、老いや病気、認知症やヤングケアラーなどなど変わって欲しくなくても、どんなに抗っても変化していく家族の型。家族が居たから大変だったけど、家族がいたからやってこれたのかもしれない。時に厄介だけど唯一無二の家族。これは映像化して欲しい。2025/03/26
nyanco
29
金子ユミさん、初読みの作家さんでした。 「笑う四姉妹」朗らかに笑う姉妹たちの表紙から楽しい物語をイメージしていました。 昭和・平成・令和と四姉妹の生活が綴られていきます。 物語の序盤、長女・桜と車掌室の君のエピソードがとても素敵。 借金を残して失踪した父、その借金を返すため、四姉妹は働く 四姉妹のそれぞれの個性が良く伝わってきます。 →続 2025/08/09
Roko
29
一つの土地に四軒の家を建てる、それも四姉妹の家を建てるなんて、なかなか考え付かないことだけど、これは一つの理想ですよね。梅乃はそれを見事に計画し、実行したのです。彼女以外は夫もいて子どももいて、庭でつながっているから、みんなでご飯を食べたり、貰いものがあったからって、みんなでお茶したり。それぞれに悩みや、嫉妬や、悲しみや、喜びがあって、決して誰にも言わないこともあったけど、みんなで共有したことの方がたくさんありました。#笑う四姉妹 #NetGalleyJP2025/07/04
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