小学館文庫<br> 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち

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小学館文庫
笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち

  • 著者名:金子ユミ【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 小学館(2025/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094074796

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内容説明

読後、きっとこの笑顔に涙する。

「ゆずのお母さんたちってドラマチックじゃん。この世知辛い東京で、一つの土地に、四人姉妹がそれぞれ家を建てて住んでたんだよ?」。幼馴染みの稲葉亜子に問われ、そんな大げさなと返す信濃ゆず。

漫画家の亜子は最近仕事に行き詰まっており、ゆずの母と三人の伯母たちの話を聞きたいらしい。すると、二人のそばにいた老女がにっこり笑い、ゆっくりと四姉妹の過去を語りだし――。

父の失踪、巨額の借金、仕事と結婚、そして老い。人生はままならないが、四姉妹はいつも笑っていた。七十年以上の時をこえ描かれる家族の物語に涙が止まらない、著者渾身の感動作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

39
敗戦の傷が人々の心にまだ残っている時代。父親は借金を残し失踪。寡黙でドンとした母親と4人の姉妹の物語。とにかく楽しくて、泣けてものすごく良い本だった。通勤中の電車で読んでいたのだが涙が溢れてきて大変だった。戦後の発展や学生運動、結婚、出産、離婚、老いや病気、認知症やヤングケアラーなどなど変わって欲しくなくても、どんなに抗っても変化していく家族の型。家族が居たから大変だったけど、家族がいたからやってこれたのかもしれない。時に厄介だけど唯一無二の家族。これは映像化して欲しい。2025/03/26

Roko

28
一つの土地に四軒の家を建てる、それも四姉妹の家を建てるなんて、なかなか考え付かないことだけど、これは一つの理想ですよね。梅乃はそれを見事に計画し、実行したのです。彼女以外は夫もいて子どももいて、庭でつながっているから、みんなでご飯を食べたり、貰いものがあったからって、みんなでお茶したり。それぞれに悩みや、嫉妬や、悲しみや、喜びがあって、決して誰にも言わないこともあったけど、みんなで共有したことの方がたくさんありました。#笑う四姉妹 #NetGalleyJP2025/07/04

雪だるま

11
父親が借金を残して失踪してしまい、母親と四姉妹が力を合わせて苦難を乗り越え生きていく。大変そうなのに皆明るくて読んでいるあいだ中、表紙の笑顔が浮かんできてました。一つの土地に4棟の家を建て、中庭で繋がっている。家族って時々面倒くさいと思ってしまう時もあるけれどやっぱりそばにいると安心ですよね。年をとってもお互いに助け合い、何かあるとパーティという名の酒盛りになっていてとても楽しそうで読んでいてあったかい気持ちになりました。 #NetGalleyJP2025/07/07

ふわりん

10
終戦後の辛いはずの状況で、お揃いの華やかなフレアスカートを穿いて楽しそうに笑う四姉妹。思わず表紙イラストに魅入ってしまう。タイトルは「笑う四姉妹」だし、今は辛いけど四姉妹で負けないで明るく希望を持って生きましょうって物語かと思っていた。でも読んでいくにつれ、四姉妹のうち梅乃と桃香の山あり谷ありの人生はそれぞれ自分の信念に正直に生きた結果かと思った。それが良かったかどうかは読んでいる私には決められないけど、そうしなければ後に続く人たちに道はなかったかもしれない。四姉妹は素敵なものをたくさん残したんだなぁ。2025/08/22

ゆり

7
同じ敷地に家を建てて暮らすというのは楽なようでいて、実は他人よりも気を遣ったりもする。そんな仲が良いけど、どことなく壁もあったり秘密もあったりする関係性がリアルでした。みんな父親のせいで苦労しているけど、一致団結して母親のことを気にかけたり、姉妹同士で支えあっていて素敵。血が繋がっていても完全にわかりあえることの難しさ。血が繋がっているからこそ、わかりあえなくても生きていかなければいけない大変さ。でも血が繋がっているきょうだいがいるからこその安心感など、きょうだいという存在に色々と思いを馳せました。2025/07/05

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