内容説明
ライプニッツは、一片の物体から得た情報によって世界の歴史をすべて見通すことも可能だという。
この「法外な」主張を読み解くカギは「形而上学」の衣をまとった情報理論である。
彼の形而上学は、1695年の情報論的転回をへて、晩年の『モナドロジー』に至る。
その過程でモナド界がどのようにして、空間、時間、およびその中での現象を生み出すのかというシナリオが形成される。
その核となるのは、神によるモナドのプログラミング、およびモナドの状態遷移が神のコードにより現象へ変換されるという「情報理論」である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
内井先生の本は現代新書など比較的面白い「わかりやすい本を書く方だと思っていたのですが、この本についてはかなり歯ごたえがありすぎる本でした。全てが理解できれば面白い本だと思うのですがいかんせん基礎的なことが分かっていないので、「モナド」ということを理解するだけで精一杯です。再度読む本に挙げておきます。2016/05/07
またの名
8
楽譜をもとに個々の異なる演奏が具現するように、モナド界というプログラムの次元からコード化された情報が個々の現象になるとする情報理論的な新釈。ただ、その構造ならばイデア論的二元論を採る思想は皆そう言えて、眼目としてはライプニッツが追求した物理学を修正し演繹すると相対性理論も導けると力説する強引なさいきょうのらいぷにっつ論の構築。参考文献がほぼ日本語と英語の中で完結し、画期的で面白そうなアイデアだとしても充分に説得的に提示するためには、手近な言語運用の範囲に留まらないアウトプットを訓練陶冶する必要を痛感した。2024/10/20
しんしん
4
哲学・物理学・数学すべてが統一的に考察されていて、まさに「知を愛する」という世界観だった。 時間も空間も、「同一であるかそうでないか」ということと、「距離を定義する」という二つのことによって測ることができる、というのはなるほどと思った。2016/05/10
check mate
3
ライプニッツ半端ないって。相対性理論どころか量子力学まで先取りしてるとかそんなん(ry2018/08/13
hryk
2
ライプニッツの動力学と形而上学について、モナドをオートマトン、モナドの状態遷移を神がプログラムした遷移関数の結果によるものとみなし、モナド界と現象界の対応を神のコーディングと捉える著者特有の「情報論的解釈」を提示する書。なるほどモナドロジーをこう読めばこういうことが説明できるのか、と面白く読んだ(特に空間にメトリックを入れる議論を時間に応用する議論が面白かった)。統合に際しては解釈が不整合になるような主張は意図的に切り捨てたという著者の解釈上のスタンスも明示しているところはフェアであり好ましい。2016/09/28
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