内容説明
商社営業、写真家、植木職人。脈絡のない転職を繰り返した後に、渡米。帰国後は日本初のスクールソーシャルワーカーとなり、そして大学教授に。
迷い人の大先輩・山下英三郎が「どこへ向かうか途方に暮れている人たち」に贈る、救いの迷走エッセイ。
目次
まえがき
パートⅠ 新たな道へ
1.終の棲家を求めて
2.コスモス村から~つながり合うために~
3.修復的対話について
4.みんなつながり合っている
パートⅡ 曲がり道
1.マップラバーとマップへイター
2.周りがソーシャルワーカーにしてくれた
3.“ジイさんボクサー、負け知らず”というハナシ
パートⅢ 途上にて
1.“いいんじゃない?”でいいんじゃない?
2.専門家ってヤバくね?
3.成功者としての子どもたち
4.評価の時代に
パートⅣ 多様な道すじ
1.見方を変えると新たな景色が
2.問題の否定を疑おう
3.小さな支えは、大きな支え
4.海外での支援について
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saiikitogohu
3
【僕は反抗期をあるべきものとして受け止めることができない。大人がそのようなことを信じているとすれば、それは大人側の怠慢だとさえ思っている。子供たちが自分の思いを口にしたり、自らの意思で行動したりすると言う衝動が強いい年頃だと言うことを認識し、それを封じ込めてしまうことをしないで、一つ一つの言動に誠実に向き合うことがまずはなされるべきだことだと思う。それをして、大人の意向に従わないと言って、子供が反抗期だから、手が焼けると嘆くのは納得がいかないのだ】1522023/12/10
ichigomonogatari
2
日本のスクールソーシャルワーカーの草分け的存在である著者が、自ら言うところの「迷走人生」を通じ、またソーシャルワーカーとしての実践の過程で経験したこと、学んだことをつづった本。山下さんはどんな時も当事者である子どもに寄り添い耳を傾け続け、「いいんじゃない」と声をかける。いつも寄り添い見守ってくれ、手を差し伸べて応援してくれる、そんな味方がいてくれたら人は絶望していても改めて立ち上がる勇気を持てるのではないだろうか。多くの人にぜひ読んでほしい本です。2024/01/26
yanagihara hiroki
1
否定をしないで相手を受け入れる、というスクールソーシャルワーカーの草分けである方の生き様が結実した本。専門性の中に逃げ込むことでわからないことを自分の得意分野に結びつけて答えられることを答えようとしてしまうカウンセリングのあり方にも疑問を呈していて、素晴らしかった。私達は喋れることを喋るのではなく、喋れないことを認めて沈黙しなければならないのだろう。特に相手が深く苦しんでいるときには。あまりにも薄っぺらな言葉を「ケア」という大義名分を借りて発することの暴力性についても考えさせられる。2023/12/03
オラフシンドローム
0
★★☆☆☆ 著者に個人的に関心がある人が読む本かもしれない。 あとは、ソーシャルワーカーについて全くイメージが持てない人? サブタイトルが良いなぁと思って借りたけど、そのエピソードもさほど…だった。 相談者を傷つけない、というのは共感できた。 マイブームを乗っけると、ソーシャルワーク理論を使いつつ、相談者を傷つけないために、インプロが必要なのかも。2025/05/24
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