ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

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ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

  • ISBN:9784750356167

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内容説明

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期待を胸に日本で留学生活を始めた韓国人のうーちゃん。サークルで出会った日本人の先輩いっしーと付き合うことになった。
付き合って一ヶ月、いっしーが「きれいな日本語」を喋ってと言ってきたのだけど…積み重なるモヤモヤの先にしたうーちゃんの選択とは?

目次

プロローグ
はじめに
第1章 出会い
第1話 新歓
第2話 日本語上手ですね
第3話 クラリネット(1)
第4話 クラリネット(2)
第5話 合奏練習
第6話 カフェ
第7話 夏合宿(1)
第8話 夏合宿(2)
第9話 ボランティア
第10話 闇練
第11話 ピンポーン
第12話 告白
第2章 気づき
第13話 海苔を消化できるのは日本人だけ
第14話 世界一難しい言語
第15話 カラオケ
第16話 宿題
第17話 あなたは日本人じゃないから
第18話 とはいえ私だって市民です
第19話 慣れ
第20話 テレビ
第21話 執着の始まり(1)
第22話 執着の始まり(2)
第23話 ツイッター(1)
第24話 ツイッター(2)
第3章 見て見ぬふり
第25話 大学祭
第26話 煙幕
第27話 定期演奏会
第28話 冬休み
第29話 宅飲み
第30話 グループワーク
第31話 就活
第32話 ラーメン
第33話 留学支援課
第34話 プレストとアンダンテ
第35話 面接
第4章 必然
第36話 わだかまり
第37話 分かれ道
第38話 加湿器は常に清潔に
第39話 卒演
第40話 さよなら
第41話 うーちゃん
第42話 ? ?
第43話 ? ?
エピローグ
あとがき
解説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M

33
個人的感想だが、“日本に慣れていないこの韓国人留学生の女は自分より劣性”とみなした男(いっしー)に、真面目で向学心のある優秀な女性(ウ•ユンスルさん)が弱点に付け入られてコントロールされて萎縮させられてしまうつまんない(男に関わってしまった)話。いっしーみたいな知的レベルが低く向上心もなく自分の世界が全世界、それ以外差別、しかし差別している自覚なし、みたいな視野の狭い男に捕まったのがお気の毒。韓国なまりが気に入らないから直せと不機嫌になるとか何様。国柄関係なしに、人としてのレベルが釣り合わなかったよね。2025/02/16

ドラマチックガス

20
韓国からの留学生が日本人の先輩と付き合い、失望していく話。「ネトウヨ」と評される「ダーリン」は振り切ってしまった露骨な差別主義者・排外主義者ではない。半分差別主義者、半分マイクロアグレッションという感じ。全体としては、マイクロアグレッションがいかに外国の方の精神をじわりじわりとすり減らしていくかという話だった。僕自身はいろいろ気をつけているつもりだったけれど、それでもハッとするところが多々あった。「私の名前ユンスルをそれっぽく呼ぼうとする人はいなかった」。何度も読み返したい。2023/10/20

ヘジン

12
目が点になるいっしーの発言の数々。私まで思わず「ヤイ×××××‼︎」と叫びだしそうになった。心をえぐられたよね、クー・ジャインさん……。でもそう言う自分もどこかで自覚なく差別発言をする最低なやつになっているかもしれない。年齢を重ねれば重ねるほどなおさら、考えをアップデートする努力を怠らないでいたい。解説にあるように自分も学ぶことで彼女と同じく成長していきたい。2024/01/17

die_Stimme

10
『ダーリンは外国人』をもじって、外国人側から描くというひねりが効いてる。この話に出てくるネトウヨ彼氏のいっしーは、まあ典型的なそういう人で、自分から付き合ってほしいと言って交際し始めてからも「韓国は性犯罪大国だから〜」とか「韓国なまりが生理的に無理」とか、いきなり竹島と独島のネットで聞きかじった知識で議論をふっかけたりする。それでも体調の悪いときに看病してくれたりご飯を作ってくれたりサークルの仕事もテキパキこなす面も持っている。分かる。私の父もそういう人だから。2024/03/10

Aby

10
韓国からの留学生が,日本で日本人男性と付き合うようになる.もっとすごい「ネトウヨ」かと思ったら比較的マイルドなのだが,4年間,マイルドに相手の尊厳を損ない続けている.それを「嫌われたくない」(だけではなかろうが)と,懸命に相手に合わせようとする.「国籍」プラス「女性」として,相手を傷つけ続ける.その中から「うーちゃん」から「ウ・ユンスル」に成長する.「ウ・ユンスル」として,自分の中に潜む「いっしー」に気づくところは,読者である「わたし」にも向けられている.■ほんと,申し訳ない.2024/02/01

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