内容説明
次々と襲い来る不可思議と恐怖
濃密怪談集!
静岡の深山にある廃村では、恐ろしい異界が口を開けて佇む――
「第二十五話 京丸」より
恐るべき取材の数を誇る怪談作家・川奈まり子が綴る108話の濃厚濃密な怪談奇譚集。
・飼い猫を巡る不可思議な思い出話「夢まくらの猫」
・林間学校のレクリエーションで肝試しを始めたら…「本当になった怖い話」
・自死を選んだ父とその後「父の心残り」
・昭和30年あたりに拝み屋をしていたという祖母の逸話の連作「拝み屋チヅ子」
・毎日昼寝の時に誰かが訪ねてくる夢を見るのだが…「百鬼夜行に盗まれた」
・再婚を機に引っ越しをした家、奇妙なことが起こり出し…「狂宅」
・八王子の心霊スポット巡りをしていた最中、迫ってきた物音は…「真夜中の錫杖」
――など圧倒的筆致で怪異が迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
50
実話怪談集。短編108編を収録しているので一つ一つの話は短め。それに加えて著者の文体が淡々としているためか、上善如水というか次々に読み進められる。ただ書かれている怪異もあっさり目というか著者の文体とも相まって、そちらも淡々としているというか。幽けさはあるものの凄みは無いような。ただそんな中だからこそ嫌な話は一際光るなあ。本人には何の落ち度も無いのが一際残酷な「狂宅」とか「ある家族」シリーズとか「首斬りザクロ」シリーズとか、ある程度まとまった話に印象深いのが多い感じ。嫌なのからオーソドックスまで揃っていた。2025/07/03
まさ☆( ^ω^ )♬
9
一〇八怪談シリーズの最新刊。相変わらずの淡々とした語りが独特の雰囲気を醸し出している。信憑性の有無は置いといて、口伝の怪談話は面白い。怪談読んでるといつも思うが、嫌〜な感じがするところには近付かない方が良い。 ところで、本書は寝る前に少しずつ読み進めていたのだが、読み始めてから毎晩怖い夢を見るようになった・・・。寝る前に怪談は良くないかも。2025/09/02
日常茶飯事#1117
5
作者1人の時という、自分の中では竹書房では珍しい怪談本。すごく短い話もあれば、読み応えのある長さの話もあって楽しめました。そんなに長い話はないですけどね。続きが気になる話も多かったです。2025/09/10
ankowakoshian11
5
読了。◯2025/08/16
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