内容説明
新宿「汀」「DIG」「きーよ」「木馬」銀座「オレオ」日暮里「シャルマン」門前仲町「タカノ」四谷「いーぐる」横浜・野毛「ダウンビート」中華街「ミントンハウス」etc… 「60年代と70年代前半の東京ジャズ喫茶シーンを、俺一人称で描き出したことが、世相風俗資料としての本書の値打ちになるだろう」(「あとがき」より)。 熱く沸騰していた時代、東京および近郊に存在した数々の名店。独自のグルーヴに乗せて「平岡節」で記録した、全編ジャズと珈琲の香りに満ちた一冊。ボーナストラックに単行本未収録「野毛のジャズ喫茶」、山下洋輔「弔辞」、平岡秀子による書下ろしエッセイ「山下洋輔さんと平岡のこと」を収録。
目次
イントロ──ジャズはジャズ喫茶で聴くもの/横浜中華街「ミントンハウス」/紐育52番街バップの勝利/猥褻書『赤い風船あるいは牝狼の夜』/小田原お壕端通り「ジャルダン」/「サムソンとデリラ」/小林旭、アニバル・トロイロ/新宿界隈/新宿「汀」──一九六三年/昼下がりの「テイク・ファイブ」/小学校のストーブ、弁当箱、マリリン・モンロー/古いジャズ雑誌から/大橋巨泉、油井正一、いソノてルヲ/「スヰング・ジャーナル」とMJL/ジャズ・メッセンジャーズ来日とジャズ喫茶/二幸裏「DIG」──新宿ジャズシーン/オスカー・ピーターソン/映画「乾いた花」/横浜曙町ストリップ小屋「セントラル」/ハイファイ、パイオニア、コーラル/ションベン横町、犬屋、紀伊國屋/エアデールのスピーカー/コルトレーン、東京オリンピック前夜/チェット・ベイカー/区役所通り「スペイン」/片ッ端から新宿ジャズ喫茶──一九六〇年代中頃/「きーよ」/「メッセンジャーズ」/「木馬」/「ヨット」/「びざーる」/「ジャズ・ヴィレッジ」/「ニュー・ポニー」/「タロー」/新宿三丁目「バードランド」一九七二年冬──一九七三年夏/新宿フーテンの元祖/高砂義勇軍と靖国神社参拝/新宿武蔵野館通り「ポルシェ」/「映画評論」、足立正生、ニューロック/「ボルシェビキ」と「ポルシェビキ」/ふたたび「汀」にて/ジミー・スミスのオルガン曲/地下室の政治秘密結社/東長崎のアジト、森秀人、ロイ・エルドリッジ/一九六三年十二月七日、犯人記す。/革命か暴動か/おたずね者、ビリー・ホリデイ、西田佐知子/ジャズは黒くなければならない/銀座・有楽町界隈/有楽町スバル街「オパール」/ラジオ関東一九六〇年六月十五日国会前実況/ホレス・シルヴァー、太陽族/有楽町スバル街「ママ」/ハンク・モブレイ/八重洲口「ママ」/コルトレーンと澁澤龍彦/東銀座「オレオ」/松坂比呂、「ジャズ批評」、「ジャズ宣言」/銀座ジャズの音/バド・パウエル、佐藤秀樹、大江健三郎/黄昏の銀座、溶鉱炉の新宿、「ジャズ会議」/池袋・谷根千界隈/最初にはいったジャズ喫茶──一九六〇年秋/その店名がわからない/薄茶色の町の記憶/池袋篇「パンセ」/エリック・ドルフィー/池袋文士村「ネスパ」/「思索」という名のジャズ喫茶/上野池之端「イトウ」/サムデー・マイ・プリンス・ウィル・カム/日暮里「シャルマン」夕焼けだんだん下のだらだら坂/谷根千で聴いたコルトレーン/谷中銀座、古今亭志ん生、ジゴロ/団子坂、ピアノ、華僑の娘/根津宮永町「軽食&喫茶WAO!」/アルパの響き/根津、コロッケ、東大生/トマス、「コンドルは翔んでゆく」、岡本文弥の葬儀/白山下「映画館」/マシュマロ・レーベルのチェット・ベイカー/ベートーベンと幻の喫茶店/深川門前仲町「タカノ」/江戸前アルテック・ランシング/高田馬場・早稲田界隈/高田馬場「あらえびす」/「死刑台のエレベーター」と美人モジ/高田馬場「イントロ」/雑居房、右翼青年、「真夏の夜のジャズ」/ヌーヴェルバーグ、第一次大戦フィルム、三一運動/ニューポートジャズ祭、リオ謝肉祭、マグナム写真展/高田馬場「マイルストーン」/大理石のスピーカー、Dデイ、ジョン・ルイス/一九六九年10・21雨の国際反戦デー/早稲田界隈めぐり/ジャズ研、劇研、ハイソ、犯罪者同盟/アルバイト・ジャズメン、タモリ、小山彰太/「もず」「テイクワン」「フォービート」/ワセダに熱きKISSを! /早大闘争、梁山泊、アジビラ/全共闘運動前夜、トロツキー、ファンキー/中央線界隈と狐鳴くジャズスポット/中野「ロン」/クナの「ウインナ・ワルツ」/中野「クラシック」/「名曲喫茶」哲学論議/中野「ロン」/吉祥寺御三家/吉祥寺「ファンキー」「メグ」「A&F」/新原町田スナック「ゴースト」──一九六九年失業時代/アルバート・アイラー/東横線都立大学前「エボニー」/ローランド・カーク/蒲田「直立猿人」/羽田空港、全学連デモ、闇市ルート/亡命者、自己テロル、基地の写真家/コザ、窮民、米軍狩り、娼婦/蒲田銀座のモダンジャズ喫茶/渋谷・三茶・下北界隈/渋谷百軒店界隈──六〇年代けもの道/「DIG」二号店/「デュエット」/渋谷百軒店「スイング」/アルテック605と「レフト・アローン」/渋谷百軒店「オスカー」/白いピアノ、山下洋輔の鼻血/ベトナムの白い墓/渋谷「BYG」/第二次テック闘争、第二次ハンスト/吉沢元治「陸封魚」/三軒茶屋、下北沢めぐり/三軒茶屋「ダンモ」/若林の劇団「天象儀館」/目黒「チャバン」──一九七六年/DJで一番電車まで/渋谷百軒店「SUB」──通り雨/恋文横丁、アジア的湿度/「音楽館」/石ノ森章太郎『佐武と市捕物控』とコルトレーンの死/杉浦日向子、ガロ、谷川雁/猟奇、江戸の夏、銭形平次/長雨、蘭医、懸想/『解体新書』、東大全共闘、美人大量殺戮/白戸三平、手塚治虫、さか恨み/夏祭、親の仇、罪人/悪を制する悪、正義、謎/カルチェラタン界隈/飯田橋河畔「スイング」/ニューオリンズ的倦怠の快楽/中大正門前「マイルス」──一九六〇年十一月/あったのか、幻か/四谷「いーぐる」/カラテ稽古帰りにサラ・ヴォーンを/四谷三丁目「ホワイト」──一九七七年/革命思想、エンターテインメント、黒帯/神保町の喫茶店/神保町「響」/そしてJJ氏的考察/日本橋のジャズ評論家、本郷のジャズ評論家/江戸っ子、ニューヨーク、ベトナム人娼婦/江戸の掃溜見物/盲人の夢、木琴の音/「江戸趣味」のクロスオーバー/反時代的精神、喫茶店文化/寄席芸人、ジャズ芸人、ニヒリズム/エピローグ──雨の日はジャズ喫茶で/野毛花咲町「ダウンビート」/ジェレミー・スタイグ、「貫通猫」/アカシアの雨とアイススケート/あとがき/ボーナストラック/野毛のジャズ喫茶/弔辞 山下洋輔/山下洋輔さんと平岡のこと 平岡秀子
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kinkin
Bo-he-mian




