内容説明
エレベーターも、自動車も、鉄道もなかった江戸時代。現代の私たちから見れば想像もできない環境下で、日本の経済と人々の生活は、驚くほど高度な物流システムによって支えられていました。
本書は、その驚異的な物流の仕組みである運河や河川交通、北前船による海運、人足による陸上輸送といった具体的な輸送手段から、それを支えた商人、金融、流通インフラなどを解説します。
目次
●Chapter.1 江戸の物流と歴史
●Chapter.2 江戸の物流を支えた運河と河川交通
●Chapter.3 北前船が支えた日本海ルート
●Chapter.4 陸上輸送の進化と人足ネットワーク
●Chapter.5 陸上輸送の手段と特殊輸送
●Chapter.6 物流を支えた商人・金融・流通インフラ
●Chapter.7 江戸時代の海外交流
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
52
面白かった😆江戸時代は現代から想像できないほど高度な物流システム経済と生活を支えていて、運河・北前船・陸上輸送などの具体的な手段に加え、商人や金融、流通インフラといったそれを支えた仕組みを解説した一冊。一攫千金を夢見て「北前船」に乗る人にロマンを感じました。「宇治採茶使」は京都府宇治の名産てある宇治茶を徳川将軍家に献上するための茶壺を運ぶ行列のこと。御三家の行列よりも大変権威の高いこともあって、茶壺の行列が来たら戸をぴしゃんと閉めてたそうで、「茶壺におわれて戸ぴんしゃん」の歌詞に名残りがあります。2025/12/19
HMax
29
「動力ゼロ」に惹かれて手に取ったが、実際は「江戸時代のロジスティックス革命」の方がしっくりくる。大量の物資を輸送するシステムは海運であり、古代からの大都市圏にあった大坂は港湾施設が充実し江戸時代に入り更に発展。江戸はその政治・地理的な優位性を生かし東の拠点となり、戦後は日本唯一の地位を確立した。新発見:1715年、日本は金銀銅の輸出を制限し清の船の入港証発行を70隻/年から30隻/年に削減。日本国章(信牌)に反発した清朝は信牌を船主から没収→貿易中断→銅銭不足→信牌はただの記号と解釈→信牌返却→貿易再開2026/01/29
卓ちゃん
2
自動車も電車もない時代に大量の物資を運んだのが、川や海を通じた船だったとは。今は海岸にコンクリートで固められた港が作られているが、考えてみれば砂浜に港が作れるわけがなく、昔は、川の岸に港があったということだ。パソコンもない時代に、船問屋は総合商社的な役割を果たしていたんだ。2025/08/29
KTakahashi
2
化学を研究してきた大学教授が書いた本。どうやって資料を集めたのだろう。2025/08/10
雪だるま
1
機械による作業がまったくなかった江戸時代。現代の私たちから見れば想像もできない環境下で、日本の経済と人々の生活は、驚くほど高度な物流システムによって支えられていた。特に日本独自の海上輸送や陸上輸送が発達し、自然の動力を活用して、インフラが整えられた。2026/03/27
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