生きづらさの民俗学――日常の中の差別・排除を捉える

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生きづらさの民俗学――日常の中の差別・排除を捉える

  • ISBN:9784750356532

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内容説明

柳田國男の問い「何故に農民は貧なりや」から始まった自己内省の学は、今日あらたに問いをたてなおし、とにもかくにも〈しんどい〉現代社会への探求の扉をふたたび開く。

「何故我々は生きづらいのか?」


本書は、民俗学に初めて触れる読者を想定した「入門書」である。
わたしたちの社会のいたるところにみられる差別や排除、「生きづらさ」というテーマを民俗学はどう考えることができるか、そしてそこに立ちあらわれる民俗学とは何か。

目次

まえがき 本書の読み方[及川祥平・川松あかり・辻?本侑生]
◆第Ⅰ部 生きづらさと民俗学
第1章 生きづらさと差別[川松あかり]
第2章 民俗学と生きづらさ[及川祥平]
第3章 生きづらさとインターセクショナリティ[辻?本侑生]
◆第Ⅱ部 生きづらさを民俗学する
第1章 選べない出自と阻まれる職業選択[岡田伊代]
第2章 「多文化共生社会」の中の生きづらさ[川松あかり]
コラム1 学歴と格差・地域差[辻?本侑生]
第3章 ジェンダーとセクシュアリティ[辻?本侑生]
第4章 エイジズム[及川祥平]
コラム2 自己実現をせまる社会における推し活[藤崎綾香]
第5章 病気と差別[今野大輔]
第6章 差別に対する患者たちの抵抗と紐帯[桜木真理子]
コラム3 都市の見えづらい分断[岡田伊代]
コラム4 ラジオ番組に集う視覚障害者たち[奈良場春輝]
第7章 暮らしと障害[入山頌]
第8章 ケガレ[今野大輔]
第9章 災害と生きづらさ[及川祥平]
◆第Ⅲ部 生きづらさにせまる
第1章 話者と見つける研究視点[岡田伊代]
第2章 わからなさと交差点[桜木真理子]
コラム5 セクシュアリティ研究の難しさと意義[三上真央]
第3章 旧産炭地へのフィールドワーク[川松あかり]
第4章 被災地のフィールドワーク[辻?本侑生・及川祥平]
コラム6 地域コミュニティを取り巻く生きづらさ[藤崎綾香]
第5章 生きづらさへ資料からアプローチする[辻?本侑生]
第6章 民俗資料から生きづらさにせまる[今野大輔]
あとがき
索引
執筆者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

64
【わたしの/誰かの「弱さ」「苦しさ」の民俗学へ】あしぶえさんに本書を教えられ――。「生きづらさ」の問題に民俗学の視点から迫る書。選べない出自と阻まれる職業選択、ジェンダーとセクシュアリティ、差別に対する患者たちの抵抗と紐帯など多様なテーマ。コラムも収録し、各章末には参考文献リストを掲載。<「生きづらさ」のような現代的な課題を「民俗学」の視点から考えると聞くと、首をかしげる人もいるだろう。民俗学は文化財などの伝統文化や、前近代の生活習慣を明らかにする分野であると捉えている人は、今日もなお多い>と。確かに。⇒2024/02/22

クロニカ

2
感想文って感じでおもんなかった2025/03/08

KM

1
面白い本だった。最初の序章に本書は民俗学の入門書的な本と書かれていたが、テーマがそんな感じではないのになと思って読み始めたが、民俗学と「生きづらさ」との関係やそれと向き合う民俗学者の思いが書かれており、素晴らしい学問だなと感じた。2026/06/13

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